新興市場株の値動きは一方通行になりがち

日経平均800円安。評価益が溶けていくのを見るのは悲しい・・・。
最近とりわけ新興市場株の動きが軟調。新興市場株の取引は個人の占める比率が高く、景気マインドが如実に現れるといえます。
ここのところの低迷で含み損を抱える投資家が多くなり、資金の回転も効かない状況。
市場のムードが悪いのでニューマネーも入って来ず、いきおい売買も細りがちです。
新興市場株は良い時は大きく上げますし、悪いときは大きく下げ、動きが極端になりがちです。
考えられる要因は2つ。
・信用取引での取引で売りから入ることができる銘柄が少ないので、相場が下がっても売り方の買い戻しが発生しない。買い方の投げ売り一色になり、売りが売りを呼ぶ展開となる。
・もともと成長が期待されているので、無配当の会社が多い。配当利回りという投資尺度が働かず下値のめどが立たないし、配当目当ての買いも入らない。
こういった要因があるため、株価はジグザグにならず、大型株に比べ、一方通行的な動きになりやすいといえます。
もっともここ最近は大型株の動きもさえません。アメリカの景気は目下のところはしっかりしているものの、来年は法人税減税の効果もなくなり、景気減速の恐れが高まってます。
アメリカ景気が減速すれば、金利も思ったほど上がらず、実質金利の比較感から円が買い戻され円高になる可能性があります。
そうなれば、日本企業の業績も当初の期待を下回ることになってしまいます。
来年は消費税アップも控えており、懸念材料も目白押しです。
考えてみれば
・消費税導入の1989年 → バブルのピークからバブル崩壊へ
・消費税アップの1997年 → 三洋証券、山一証券、北海道拓殖銀行などの経営破綻
とその後、ろくなことが起こっていない・・・。
来年の消費税アップは溺れる犬を叩くことになる可能性大。危険な香りがプンプンです。
しかし、バーゲンハンターとしてはこの投げ売りは拾っていきたい。
ただ、底が見えないのでリスク管理が必要。1日の取引は1つと決めて銘柄分散とともに時間分散を意識していきたいと思っております。
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