確定拠出年金。自己責任という名のリスク回避

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大企業を中心に確定拠出年金を採用する企業が過半数を超えたとのこと。

その加入者は700万人あまり。

予定利率を定め、運用がうまくいかなかった場合には企業サイドが補填して利回りを確保しなければならない確定給付型年金からの移行が増えているようです。

バブル崩壊による株安と低金利によって、運用難に陥った企業年金が相次いで積み立て不足に陥って、年金基金の多くが解散に追い込まれたのは記憶に新しいところです。

そんな事態にならないよう、運用の責任は個人に押し付けて企業はリスクを負わなくて済むのが確定拠出年金。

自己責任が貫徹されており、ある種の冷たさも感じるところです。

個々人は投資について学ぶとともに、自分がどれだけのリスクを取れるかを考えて資産運用していかなくてはなりません。

同じ会社に勤めていても、老後が豊かになる人もいれば、そうでない人もいる。

そう考えるとちょっと複雑ですね。

しかし、企業年金制度が整備されているならまだ救われます。

会社が利益を追い求める余り、企業年金の制度そのものをやめてします企業も出てきています。

こうなると本当に個人が自覚を持って、個人型DCや私的年金、株式や投資信託での運用など、老後に備えた準備をしておかないとそれこそ下流老人になりかねません。

少しずつでもいいので、準備をしていかねば。



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