楽天の未来を語る(三木谷社長)

日経新聞に大々的に楽天の三木谷社長へのインタビュー記事が載っていました。
同記事から三木谷社長が考える日本の課題、楽天の課題が垣間見えるので簡単にポイントを要約しておきたいと思います。
◆日本からグローバル成長企業が生まれない理由
まずは、言葉の問題を挙げています。要するに英語が話せないことが成長阻害要因と考えているようです。
また、IT技術者の不足を挙げています。
コンピュータサイエンス技術者の数が日本では1万6千人しかいないことが致命的だといいます。ちなみにアメリカは30万人、中国は100万人、インドに至っては200万人だそうです。
楽天の新規採用者の8割は外国人だとのこと。
◆楽天とソフトバンクとの違い
ご存知のとおり、ソフトバンクは昨今巨大ファンドをいくつも立ち上げて、事業会社というよりもむしろ投資会社になってしまいました。
楽天のビジネスはソフトバンクとか重なる部分が多いですが、投資会社化するつもりはないようです。
◆携帯電話事業への自信
世界は衝撃を受けるだろうと豪語しています。具体的なことは言えないとしていますが、世の中の携帯事業が全部変わるきっかけになるとしています。ちょっとほら吹き感がありますが、楽しみです。
同記事の解説で驚いたのは、現在、楽天の株の時価総額は日本のトップ100にも入っていないという点。
楽天はあらゆる事業に参入しているため、特定の事業で高い成長が見込まれてもそれが株価に反映されない、コングロマリット・ディスカウント状態に陥っているのではないかという指摘。
まさにそのとおりだと思います。
第3四半期の決算では純利益が過去最高。とりわけ金融事業が好調ですが、株価はまだまだ低空飛行です。
ヤフーなども同様の状態に陥っているといえるのではないでしょうか。
儲かっているのだろうけど株を買う気にはなれない。そんな感じです。
この現状を打破するには、携帯電話事業で新機軸を打ち出せるかどうかにかかっていると思います。
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