NM倍率から今の相場を考察

どうも、成長株の様子がおかしい。
銘柄によって、株価の上下が大きくばらついてきている感がある。
手持ち銘柄でも下落が一服して反転しつつあるものもあれば、下落する一方のものもある。
全体的な傾向を確認するために11月16日現在のNM倍率(日経平均÷マザーズ指数)を計算してみた。
相変わらず、マザーズ割安ではあるものの昨月に比べると幾分割安感は低下している。

成長が期待されている株のパニック売りは収まったものの銘柄による取捨選択が始まっているようだ。
例えば、メドピア(6095:東証マザーズ)。医師向けの情報サイトを運営、製薬会社の広告事業、人材紹介会社へ医師の求職者情報の提供なども行っている。
11月14日の決算発表で来期も37%の増益予想を発表。
株価は素直に反応し、大幅に上昇している。

一方で、デザインワン・ジャパン(6048:東証1部)
エキテンというブランド名で、街のお店の情報を掲載するクチコミサイトを運営している。
10月に行われた決算発表で、来期の25%減益予想を発表。
その後の株価は見るも無惨な状況だ。株価が下がるとさらに弱気になって、競合が多くて厳しいのだろうとか、そもそも銘柄選択を間違ったのかとかいろいろ考えてしまう。

成長株投資はまさにハイリスク・ハイリターン。
そして、将来を予想するのは本当に難しい。
となると重要なのはやはり基本に立ち戻って、分散投資がいかに重要かということだろう。
銘柄分散に、時間分散。
デザインワン・ジャパンとて、3年後はどうなっているかはわからない。
さらにナンピンするか、放置して塩漬けにするか、損切りするか・・・。
うーん、悩ましい。
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