NT倍率を見れば日経平均はいずれ・・・

日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率が実に20年ぶりの大きさになっているという。
これはあくまで過去の経験則から言えることではあるが、要するに日経平均はTOPIXに比べて、割高水準にまで買われているということ。
もともと日経平均株価のほうが、TOPIXに比べ、知名度もあり、先物取引やオプション取引も活発に行われている。
現状の日経平均がいくらくらいか答えられる人は相当程度いると思うが、TOPIXを答えられる人はよほどの投資情報通だといえるだろう。
NT倍率の上昇要因は海外投資家による日経平均先物やオプションの買いが活発に入っているかららしい。
先物が上がれば、現物との裁定が働くので、日経平均に採用されている225銘柄の現物も買われていく。
日経平均は加重平均ではなく、単純平均なので、どうしても指数への影響が大きい値嵩株が買われることになる。
ファーストリテイリングなどがその代表銘柄だ。
しかし、冷静に考えれば現物は単なる連れ高。
日経平均先物が売られることになれば、真っ先に値嵩株が大きく売られることになろう。
順張りの短期投資ならともかく、じっくり投資する人であれば、今は日経平均に採用されている値嵩株は避けておいたほうが賢明だと思う。
【日経平均採用銘柄の主な値嵩株】
9983 ファーストリテイリング
9022 東海旅客鉄道
6954 ファナック
8028 ユニー・ファミリーマートホールディングス
8035 東京エレクトロン
6367 ダイキン工業
4523 エーザイ
9020 東日本旅客鉄道
4063 信越化学工業
9735 セコム
9984 ソフトバンクグループ
6762 TDK
2269 明治ホールディングス
4452 花王
9021 西日本旅客鉄道
4519 中外製薬
4507 塩野義製薬
4911 資生堂
6702 富士通
9062 日本通運
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