仮想通貨がデフレスパイラルに陥っている

今年に入り、ビットコインの価格が右肩下がりとなっている。
とりわけ11月以降の急落が著しい。
価格の低下は、ビットコインの採掘業者を苦境に追い込みつつある。
一時期の好調さから採掘業への参入が相次ぎ、採掘にかかる労力が大きくなっていた。
今までより余計なエネルギーがかかるということ。
金の採掘と同じ論理である。
日本で採掘した場合、1ビットコインが1万2千ドル程度でないと電力などのコストを賄うことができず、赤字に陥るという。
しかし、11月に入り、コスト割れからの採掘事業からの撤退が相次ぎ、競争が鈍化した結果、採掘にかかる労力が低下したようだ。
GMOインターネット(9449)は2018年7月~9月に採掘事業で6億円の赤字となった模様。
年換算にすれば24億円にもなり、GMOインターネットの事業規模から考えると馬鹿にできない金額となる。採掘コストの上昇を読みきれなかったようだ。
株価も11月以降冴えない展開が続いている。
SBIホールディングス(8473)も採掘事業で赤字となっているとのこと。
採掘事業者が減ることにより、ビットコインへの信認が低くなれば価格はますます下がるという負のスパイラルに陥りつつある。
厳しい展開が続きそうだ。
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