米景気後退の前兆が債券利回りに表れつつある

アメリカの利上げが2019年に打ち止めとなる可能性が高いことを市場が意識し始めているようだ。
背景になっているのは、やはり景気の減速懸念だと思われる。
米国債の利回りを見てみると2年ものは上昇基調から横ばいへ、10年ものは買われて金利は3%を割り込み始めた。
2年ものと10年ものの利回り格差は急激に縮小しつつあり、逆ざやとなる可能性も出てきた。ちなみに、すでに2年ものと5年ものの利回りは逆転している。

以前、このブログに書いたが、2年ものと10年ものの利回りが逆転すると、近い将来(1年程度)に景気後退の陥るということが過去の経験則からわかっている。
この分だと年内にも逆転が起きる可能性がありそうだし、そこまで行かなくてもアメリカの景気も近い将来に悪化するであろうことが容易に想像できる。
国内は消費税アップによる景気悪化が見込まれるし、中国はアメリカの圧力によって、景気が悪くなっている。
それに加えてアメリカの景気が後退するとなると来年の株価はあまり期待できそうもないと思う。
せめてハードランディングでなく、ソフトランディングで収まってくれることを祈るばかりである。
【関連記事】
・アメリカの金利動向から来年の景気動向を推測
・アメリカ景気後退の前兆に要注意
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