中国の経済成長率は大本営発表?

中国経済が失速しています。
過去の過剰な設備投資により、需給バランスが崩れているところにアメリカからの圧力の影響。
金融バブルの崩壊も徐々に進んでいるようで、今年はP2Pによる個人間貸し借りが法律で規制され、個人の経済破綻が急増しています。
今年も経済成長率は6.5%程度の成長などと発表される見込みですが、人民銀行 貨幣研究所の人がアメリカの新聞のインタビューで今年の実質経済成長率は1.67%と答えているそうです。
中国の統計はいかさまではないかと前々から言われておりましたが、まさにそのようです。
チャンネル桜(YouTube)平成30年12月25日の「フロントジャパン桜」という番組で中国に詳しいジャーナリストの福島香織さんがその辺を詳しくレポートしていますので興味のある方はそちらをご覧ください。(27分あたりから)
なにしろ中国の株価が経済を如実に語っているようです。
上海株は年初来安値で高値から約半値まで下がってきています。
中国の株取引は個人投資家が8割を占めており、投資家層が多様化していないため、株価は一方向に動きがちとなります。
また、かなりの株主が株を担保にお金を借りており、その担保株は至上最高水準にまで多くなってきています。
株を担保に時価の3割~4割程度の融資を受ける仕組み。
担保株には清算ラインをいわれる価格が設定されており、ある一定の株価以下になると株が処分される仕組みです。
ということは、株価が一定以上下がると、担保株の処分売りが発生し、株価の下げに拍車がかかるというわけです。
まさにフィッシャーの負債デフレ論にあてはまる様相。
アメリカとの貿易戦争で海外からの投資も期待できず、来年の中国経済はさらに苦境に陥ると考えられます。
【関連記事】 フィッシャーの負債デフレ論から考える現在
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