損保代理店急減の要因は・・・

損害保険は約9割が保険代理店によって売られているということです。
しかし、その代理店の数がピーク時から3分の1にまでに減少しています。
年2万件もの代理店が廃業している模様。
原因は事業者の高齢化。
後継者もいないため、店をたたまざるを得なくなっています。
また昨今、販売者に求められる法的な義務が複雑になってきており、個人で対応することが難しいことも要因の一つとなっているようです。
廃業する代理店は大型の代理店に吸収されて顧客基盤が引き継がれます。
保険会社としても、数多くの代理店を監督、管理する手間が省けて都合がいい話。
損保会社は販売の少ない代理店には手数料率を下げ、統廃合を推進しているという話を聞いたことがあります。
また昨今はネット系の損保も数多く誕生しており、競争も激化しています。
自動車保険など、ネットにすれば半額くらいで対面と同等の補償を付けられますから、よほどの提案力や営業力、サービス提供能力がなければネットに負けてしまうでしょう。
消費者としては選択肢が広がってうれしいことですが、代理店にとってはまさに生き残りをかけた戦いが続くことになります。
損保に限らず、オンリーワンのビジネスでない企業はとにかく価格競争の波にのまれて疲弊するのみ。
デフレ脱却への道も厳しいと言わざるを得ないと思います。
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