独立系の投資信託委託会社への資金流入好調

世界的な金利の低下と金融当局から批判的な見方をされたことから、毎月分配型の投資信託からの資金流出が止まりません。
2017年から2018年にかけ、毎月分配型の投資信託の純資産は25%ほど減少しているもようです。
その一方で比較的若い世代から支持されているのが独立系の運用会社が運用する投資信託。
系列に属さないため、しがらみもなく、専門的な人材がより高度な分析により運用することで高い運用成績を残しているファンドが多いようです。
系列の販売会社がないので、良いパフォーマンスを出さなければ、顧客から見放されてしまうという危機感が大手の系列会社とは全然違うのでしょう。
代表的な会社はレオス・キャピタルワークスやさわかみ投信、セゾン投信など。
その中でスパークス・アセット・マネジメントの「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」は2008年の設定以来、基準価額が約3倍になっています。運用資産は1,100億円超です。
投資している会社は20社程度と極めて少なく、少数精鋭の会社の株式で運用しています。
そこで、同ファンドの運用銘柄を調べてみました。
月次レポート(2018年11月30日)では上位5社しか記載されておりませでした。
1 日本電産
2 テルモ
3 ソフトバンクグループ
4 花王
5 リクルートホールディングス
驚くことに月次レポートでは投資哲学や運用に対する考え方が本音ベースでわかりやすく説明されています。
これは個別銘柄を運用する個人投資家にとってもかなり参考になるのではないでしょうか。
一度見てみることをお勧めします。
直近の運用報告書となると2018年3月まで遡ることになりますが、参考に運用銘柄を調べてみました。
・日本たばこ産業
・花王
・ユニ・チャーム
・ロート製薬
・日本電産
・キーエンス
・いすゞ
・シマノ
・テルモ
・フジシールインターナショナル
・アシックス
・ピジョン
・三菱商事
・ミスミグループ本社
・良品計画
・リクルートホールディングス
たったの16銘柄。驚くほどの選択と集中です。
私個人の銘柄より少ないかも・・・。いかに自分がチキンかがわかる・・・。
この時点で運用資産は900億円弱。
決して小さい金額ではありません。単純計算で1銘柄に平均50億円以上投資している計算です。
1つの銘柄が駄目になれば大きなダメージを負うことになるでしょうから、よほど慎重な調査、分析を行ったうえでの選別投資なのでしょう。
個別銘柄の選択にあたっての一つの参考になるのではないでしょうか。
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