マンションは結局、立地条件がすべて

新築マンションの売れ行きが鈍っているといいます。
不動産経済研究所の調査によれば、首都圏でマンション販売の初月にどれだけ売れたかを示す初月契約率が2018年は62.1%だったとのことです。
この数字はリーマンショック時を下回っており、バブル崩壊直後の1991年に次ぐ低水準となっています。
直近の2018年12月は49.4%と右肩下がりの様相を呈しています。
しかし、不思議なことにマンションの平均価格は上昇しています。
価格高止まりの要因は2つあります。
一つは人手不足による人件費の高騰。高騰した人件費が価格に転嫁されているというわけです。
もう一つは立地条件の選別が厳しくなってきていることです。
今、人気があって売れるマンションは駅に近くて利便性が高い物件ばかり。
当然、交通の便が良いので価格も高くなるというわけです。
考えてみれば至極当たり前のことと考えられます。
駅から遠いところなら土地も安いから、どうせならマンションではなく一軒家にしようと考えるでしょうから。
また駅から遠いマンションはいざ売ろうとしても買い手もつかず、相当な安値でなければ売ることは不可能だと思います。
まさにマンションは立地がすべて。一に立地、二に立地です。
レジデンス系のJリートについても、駅から近くて利便性が高い物件を多く保有している銘柄でなければ将来値崩れする可能性が高いでしょう。
その他、自分の経験からマンションを選ぶにあたって重要だと思うのは、なるべく1階は避けること。
湿気が貯まりやすく、治安面でも不利で、かつ地震の際につぶれる可能性が高いからです。
あとは、床の厚さ(スラブ厚)が十分に厚いこと。いまどきのマンションはだいたい大丈夫だと思いますが、できれば25センチはほしいところです。
わが家は20センチですが、けっこう音が響きます。実際問題として静かに生活してくれる人ばかりでないのでストレスが貯まることもあります。
マンションは音に関するトラブルが非常に多いので、コンクリートが厚ければ厚いほどご近所とのトラブルを避けられます。
いずれにせよ、今の世の中、マンションをお得に買いたいのであれば、新築にこだわらず中古物件で立地のよい掘り出しものを探すのがお勧めです。
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