投資と投機、その違いについて考える

投資と投機に明確な線引きはないものの、投資=善、投機=悪みたいなイメージがあります。
投資と投機の違い
辞書を引けば、
「投資」
利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。
「投機」
将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。
利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。
「投機」
将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。
などと書いてあり、やはり明確に区分できるとはいえません。イメージでいえば、時間的な概念くらいでしょうか。
投資というと、株式の場合でいえば、その企業の将来性を期待して、企業を応援していくという感じです。一方、投機というと、どの会社の株式でもいいけれど、とにかく値動きだけを追って、利益を追い求めるといったイメージです。
投資=利他主義、投機=利己主義といったら少々言いすぎかもしれませんがそんな風に捉えることもできます。
利己と利他
ところで最近、科学者、武田邦彦先生のyoutubeの動画か何かで、完全な利己主義あるいはその逆もないことに気付かされました。
投機は一見、自分の目先の利益だけを考える利己主義に見えますが、市場に流動性を与えている点からは利他主義であるとの見方もできます。
市場に流動性がなければ、売りたくても売れない、買いたくても買えない、となってしまい、市場が衰退し、やがて市場そのものが無くなってしまうでしょう。
とかく人間は、利己か、利他かの二者択一で考えがちだと思いますが、100%どちらかというものは、むしろ少ないと思います。
自分が利己主義だと思っていても、実は他者に利益を与えていることもあります。
むしろ、自分がやりたいことをやり、生きたいように生きれば、それが結果的に利他主義になっていることが多いのだと思います。

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