どうにも怪しげに見えてきたアベノミクス

第二次安倍政権発足以降、失業率は低くなり、有効求人倍率は右肩上がりとなっています。
失業への不安は消費への意欲を削ぎますから、当然として経済に悪影響をもたらし、景気が悪化します。
この2つの指標が大幅に改善されるとともに、株価も民主党政権下に比べ、大幅に上昇しているわけですから、アベノミクスは相当の効果を発揮してきたと考えるのが妥当だと思っていました。

しかし考えてみれば、団塊の世代(1947年~1949年生まれ)が65歳にさしかかったのが安倍政権発足時の2012年。
要するに団塊の世代が大量に労働市場から引退した時期と重なるわけです。労働人口が大量に減っていくわけですから、当然人手不足に陥り、求人倍率は上がるし、失業率は下がる。
そういった、単なる時代的背景に恵まれただけだと思えてきたのです。3本の矢などといわれますが、実際に機能したのは1本の矢ではないかと思うのです。
それは日銀による大規模金融緩和による円安政策。これにより日本の経済は確かに救われました。アベノミクスの唯一の成果は黒田東彦日銀総裁を選んだことだけではないんだろうか。
財政政策といっても、公共事業はそれほど増えていないし、成長戦略といっても何も思い浮かばないし・・・。アベノミクスという名称はやめて、クロダピュアにでも変えたほうがいいのではと思えます。
自分はアンチ安倍ではないですし、むしろ安倍政権を支持しておりますが、外交政策以外は過剰評価をしていたのではないかと。あげくの果てに移民受入への道を開き、日本をヨーロッパの二の舞にしようとしているようです。
聞くところによれば、東京大学の学生の1割近くが中国人だというじゃありませんか。やがて、彼らが日本社会のリーダーになり、日本人を鼻で使うのではないかと思うと空恐ろしくなります。
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