ゴルフ会員権相場は仮想通貨の末路を予感させる

バブル経済期においては、株のみならず、不動産などありとあらゆる資産が値上がりしました。
ゴルフ会員権もその一つといえます。でもそもそもゴルフ会員権って何?
ゴルフ会員権は会員制のゴルフ場を利用できる権利です。ゴルフ会員権を保有していればそのゴルフ場を非会員よりも安くプレーできます。
本来、ゴルフ会員権はゴルフをする人が買うものだと思うのが普通ですが、バブル期ではゴルフ会員権はゴルファーのためのものではなく投機の対象となってしまいました。
有り余ったお金がゴルフ会員権にまで食指を伸ばして、資産バブルの対象になってしまったのです。
バブル崩壊とともに会員権相場も暴落。その後の動きはある種、仮想通貨の今後の動きを暗示しているようです。

現在の相場はバブル期の約40分の1の水準。
ゴルフ人口の減少という逆風もあったとはいえ、株の下げがかわいく見えるほどの悲惨さです。
これを見ていてふと思ったのです。仮想通貨もこんな感じになるのではと。
ビットコインの高値は約220万円。今は38万円くらいでしょうか。ゴルフ会員権を見る限り、まだまだ下げ余地十分といったところだと思います。あと5年、10年経てば10万割れているんじゃなかろうか。
ところで、カナダの仮想通貨交換会社の創業社長が急死し、パスワードがわからなくなり、仮想通貨を引き出すことができなくなったとの報道がありました。
引き出し不能となった顧客資産は150億円にも上るとのことです。会社はやむなく破産手続きの申し立てをしたようです。永遠に開かない金庫に150億円が閉じ込められたようなものです。
こんなお粗末な会社があるとは驚きですが、この事件は日本にとっても対岸の火事ではないと思います。
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