中国の経済成長率が6~7%に収まる理由

リーマンショック以降の過剰設備投資に加え、米中貿易戦争の勃発により中国経済の成長に急ブレーキがかかっているようです。
実際のGDP成長率は、横ばいから下手したらマイナスであろうと推測されているものの、中国共産党政府から発表される成長率はだいたい6~7%程度と実態とかい離しています。
いったいなぜそんなに誇張した数字を発表するのでしょうか。
経済評論家の三橋貴明さんの本を読んでいて、その理由がわかりました。
習近平氏が国家主席に就任した2012年、中国共産党はGDPを2020年に対2010年比で2倍にするという公約を打ち出しました。
10年間でGDPを2倍にするには・・・。
2017年までの実質成長率から逆算すると2020年まで、なんとか成長率を6.2%を超える水準にしておかないと2倍を下回ってしまいます。

公約実現のために、2020年まで中国政府は経済成長率をかさ上げした粉飾を続けないといけません。
はじめから結論ありき。それが中国経済の実態ではないでしょうか。
【関連記事】 中国の経済成長率は大本営発表?
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