ジニ係数から日本の格差を検証

ヨーロッパ、アメリカが移民で揺れています。イギリスのEU離脱は世界がフラット化していくことへの反動が招いた民衆の反乱と捉えられると思います。
ジニ係数が0.4を超えると社会が混乱し、何かしらの反動が起こりやすくなります。
ところで、世界に比べて日本のジニ係数はどの程度なのでしょうか。各国間のジニ係数を比較することで、日本における格差社会の進行度合を確認してみました。

(出所)社会実情データ図録
国際的に見て、日本のジニ係数は比較的高いことがわかります。
富める老人と貧しい若者。離婚した女性の貧困。こういった構図が目に浮かんできます。
中国のジニ係数が際立っているのは都市部と農村部の格差が拡大しているものと推測されます。社会動乱が起きてもおかしくない水準ですが、共産党の独裁国家ですから、なんとか国民を抑圧してしのいでいるものと思われます。
アメリカも0.4の直前。これがトランプ大統領選出の原動力となったのでしょう。
AIやロボットが今後ますます労働力として参入してくる中では放っておけば格差社会はますます進展してしまうでしょう。
政府の役割は所得の再分配についてうまく調節していくこと。消費増税は富裕層にも貧しい者にも平等に負担をさせることから、格差を拡大させる愚策です。こんな中で消費増税をしたら、結果的にリーマンショック級の景気後退が日本のみで起こりかねません。
安倍総理にはぜひとも再考をしていただきたいものです。
【関連記事】 ジニ係数から東京の格差を検証
![]() | 貧困大国ニッポンの課題 格差、社会保障、教育 [ 橘木俊詔 ] 価格:1,836円 |

- 関連記事
-
-
トヨタ、おまえもか(イギリスからの撤退検討) 2019/03/13
-
米ドルはまるで日本におけるLINEとそっくりの構図で成り立っている 2019/08/21
-
消費税増税対策のウルトラC(高橋洋一さん案) 2018/10/23
-
米中貿易摩擦で新興国通貨売られる 2018/07/08
-
WHOの無能さと腐敗を台湾が証明した 2020/10/18
-
コメント