楽天、ついに売上1兆円を達成!しかし株価は・・・

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2018年12月期、楽天(4755)がついに売上高1兆円を達成しました。1997年の設立から約20年。インターネットの波に乗って一気呵成といった感じです。

税引後純利益も1,422億円と過去最高。株価もさぞかし上昇してるかと思えばまったく逆。2017年に1,400円ほどの高値をつけてから右肩下がりを続け、現状もなべ底といった雰囲気です。

自分の持ち株も評価損益トントンといった調子で冴えない展開が続いています。なぜ株価が冴えないのか?

要因は3つあると思います。



1.ビジネスモデルの変質

利益の源泉が、本業のショッピングモールから金融事業に移ってしまっていること、ネット証券やクレジットカード事業が非常に好調な一方で、本業たるショッピングモールはアマゾンやヤフーとの熾烈な競争で、利益率が低下しており増収減益であり今後の反転も厳しいと考えられること。また、利益には海外への出資企業の評価益がかなり含まれており、持続的で安定的な収益とは思えないこと。

2.携帯電話事業への先行き不透明感

今年10月に参入するMNO事業の成否が不透明なこと。大手キャリアにも値下げ圧力がかかっており、低価格だけでシェアを拡大できるかどうかが懸念されていると思います。

3.コングロマリット・ディスカウント

業務が多様化しており、ある一つの事業が成功したとしても、全体への波及効果が小さくなってしまう。業績への寄与率は小規模な会社に比べ、低くなってしまうこと。



特に今年から、来年にかけては携帯電話事業の先行きがはっきりしないことから、株価が大きく上昇するとは思えません、残念ながら・・・。

長期的な視点でホールドしていきたいと思います。


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