銀行を去る若者が増えている。その理由は?

銀行員の転職が活発になっているそうです。
銀行員の転職者数は2009年度に比べ2017年度は4.55倍にも増加しているといいます。そして、なんと驚くことに銀行業界の転職者数は、全職種平均(2.64倍)を上回っていること。
以前は金融業界の中を渡り歩く転職が半数を占めていたのに、最近は金融業界にとどまる人は3割程度だということです。人材サービス会社への銀行員からの問い合わせはこの2年で5倍にも増加しているとのこと。
地方銀行の社員数は2001年に比べ17%も減少しています。ここ最近の特徴としては、優秀な人ほど転職していることが挙げられるとのこと。まるで沈没しつつ船から逃げるねずみといったところでしょうか。
転職の要因は以下のようなことが考えられます。
・マイナス金利政策で収益基盤が揺るぎつつある中で、利益を上げていくために、必ずしも顧客のためにならないような金融商品を収益獲得のために無理してても販売しなくてはならない。
・将来への明るい展望が描けない中で、人手不足で転職するチャンスが広がっている。
・収益が上がらないので、経費削減を余儀なくされ、過剰な残業規制がなされる。その結果、仕事はやっつけ気味となり、自己成長にもつながらず、失望する。
変化に対応できない会社は時代の波に飲み込まれていってしまうのでしょう。それでも個人は生きていかなければなりません。そのためには転職もひとつの有効な手段ということになるのでしょう。
私自身も転職を経験しておりますが、転職は失敗のリスクが高く大きな冒険です。安易な転職はすべきでないと経験者としては断言します。しかし、一方で多くの経験を積めるので、視野が広くなりスキルも高まるというメリットもあります。
転職は自己責任で。(転職は私の経験則のみですが、成功よりも失敗の可能性が高く、投資よりもさらにリスクは大きいと思います。)
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