擬似バフェット指標(2019年2月末)

世界的に将来の経済不安が高まってきているものの、株価は不気味なほど堅調な推移を見せています。
いったいいつ株価下落のトリガーが引かれるかを待っているかのようですが、投資家はそれほど馬鹿ではありません。織り込み済みの材料は案外株価に影響を与えないものですし。
ところで、現在の日本経済あるいは世界経済の懸念材料はいったいどんなものがあるのでしょうか。
(1)消費税増税による景気後退
(2)中国経済の急激な悪化
(3)イギリスの合意なきEU離脱によるGDPの激減
(4)米中貿易戦争によるアメリカへの返り血
2月も終わりましたので、恒例の擬似バフェット指標を算出してみました。
(擬似バフェット指標についてはこちらをご参照ください。)

依然として、株価は割高と見ます。今後のきっかけ待ちで株価下落への流れがいつか出てくるものと考えています。
ところで、バフェット指標は名目GDPが一つの指標となっておりますので、参考に世界の名目GDPの推移を調べてみました。

(出所:社会実情データ図録)
米中貿易戦争の影響で多少のぶれは出てくるのでしょうが、2030年から2040年の間に中国がアメリカを抜いて世界一の経済力を持つことになりそうです。
当然、軍事力もそれに比例して拡大されるでしょうから、日本の立場は非常に厳しいものになることは間違いありません。

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