株価の戻りはいつまで、そしてどこまで?


日経平均株価は昨年末の急落から徐々に反騰し、半値戻しまであと少しの水準まで来ました。ただ、21,500円近辺が壁になって、跳ね返されている状況です。
ところで、2月27日の日経新聞マーケット欄に興味深い記事が載っていました。「戻り相場 迫る賞味期限」というタイトルの記事です。それによれば、現在の株価と業績のギャップは広がるばかりということ。
今期の企業業績は増収減益となりそうで、減益は3期ぶりとなります。不景気の株高ということになりますが、問題は賞味期限がいつかという点。
JPモルガン証券が2000年以降の不景気の株高(4回)について調査したところ、平均的に以下のようにまとめられるとのことです。なお、調査対象となる指数はTOPIXです。
・株価が安値から天井を打つまでの期間は2~2か月半程度であること
・株価の安値からの株価上昇率はおよそ15%程度であること
上記の経験則を今回の戻り相場に当てはめてみると、今回の戻り相場はそろそろ終わりを迎えることになりそうという内容でした。
このような状況を見越してか、株価が下がると利益が出るETFの純資産総額が急増しています。目的としては、純投資と持ち株のヘッジの2つ。多くの投資家が株価の下落に備えつつ、石橋を渡っている姿が見てとれます。
ところで、成長株中心の投資をしている当方にとっては、JPモルガン証券の調査がTOPIXであるという点が気になります。
そこでTOPIXとマザーズの2000年以降の相関関係を調べてみました。

株価の振幅幅に違いはあれど動きはほぼ同一とみていいでしょう。それを裏付けるように相関係数は0.938。
市場の違いはあれど、株価という文字でひとくくりにして問題なさそうです。
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