Jリート、分配金が順調に拡大

ビル



昨年末に一時的に調整があったものの、今年に入ってJリートの値動きが好調です。そしてその好調を支えているのは堅調に伸びているJリートの分配金です。

2011年以降、不動産市況の好調を背景にした分配金の伸びは8年連続となっています。分配金の増加を支えているのは、活況を呈しているオフィス需要です。

現状、都心部のオフィス空室率は過去最低水準にまで下がっており、それに伴って、賃料も上昇しています。オフィス賃料の上昇は概ね5年連続といった状況になっています。

当然物件の価格も上昇しており、保有物件の売却によって利益を確保し、分配金に回す動きも広がっています。2018年のJリートによる物件売却は過去最高に上っています。利益の出ている古い物件を売って、新しい物件に乗り換える動きが活発化しているようです。

さて、気になるのはこの好調さがいつまで続くのかということ。

今年、2019年は分配金の伸びは若干鈍化する見通しです。物件の稼働率は100%に近くなり、賃料の上昇もそろそろ頭打ちになってくる中で、分配金支払余力の成長は鈍化するためです。

このような状況から、今のJリートに対してはあまり強気にはなれないというのが個人的感想です。

かといって他に有望な投資先も少ないため、時間分散をしながら徐々に買っていくしかないというところでしょうか。

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