楽天が岐路に立たされている(本業の勢い減退)

日経新聞で、2018年3月28日、29日と連続して、楽天の会社研究記事が掲載されていました。
その内容は概ね以下のとおりです。
楽天の現状
・国内のECにかつての勢いはなく、16年にアマゾンに首位を奪われ、利益率も過去10年間で最低となっている。
・楽天カード、楽天銀行など金融事業は順調に育っている。
・新規参入する楽天の携帯電話事業は料金を4,000円に抑えても、460万件の契約があれば黒字化可能。
・海外ECはことごとく失敗し、大半は撤退。アメリカとヨーロッパでのシェアは0.2%にとどまる。
こんなところでしょうか。アマゾンに追い抜かれ、ヤフーも猛追してきています。楽天スーパーポイントの存在感よりもTポイントの存在感が大きく感じるのは私だけでしょうか。財布に両方入っていても、使用比率は9:1くらいでTのほうです。
楽天モバイルへの期待と失望
携帯電話にしても、想定価格が4,000円なら、他のMVNOのほうが魅力的なので、家族が契約している楽天モバイルをMNP転出させて、イオンモバイルにでもしたいところです。正直がっかりだし、事業の成功には疑問府をつけざるを得なくなりました。
海外事業、失敗の連続
海外事業も買収しては失敗の繰り返しということでしょうか。社内公用語を英語にしたのに、ドメスティック企業ばかりになるなら、英語化など無駄な投資だったのではと皮肉の一つも言いたくなります。
とはいえ、私はまだ楽天の株主ではありますから、引き続き応援していきますが、株価が日経平均のパフォーマンスを下回るようでは失望の域を出ません。
競争が激しいのはわかりますが、EC事業のV字回復をまずは目指していただき、楽天モバイルもMVNO使用者に対して魅力的な価格設定としていただくよう切に願うばかりです。

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