株価の動きから逆にAIの未来を考えてみる

ここ数年前くらいからAI、AIと騒々しいものです。AIが人間の仕事を奪うとか、AIが人間を支配するとか・・・
確かにAIの進歩は著しいものなんでしょう。しかし、AIという概念は昔からありました。
よく見たのは「AI囲碁」とか「AI将棋」。AIブームのずいぶん前から存在していたと思います。
最近のAIブームはなにやら誰かが創り出したものではないかとも思えるのです。現に、昔からAIブームは起こっては消え、起こっては消えの繰り返しです。
とんでもない技術が突然生まれたのではなく、過去からずっと連続性は保たれていると思うのです。
AI産業にばら色の未来が待ち受けているのなら、株価に如実に現れているはず。そう考えて、AI関連の投資信託の値動きを調べてみました。日本株のみで運用するファンドです。
直近2年ちょっとの値動きを日経平均と比べてみたのが下図です。

パフォーマンスは日経平均を大きく下回り、まったくもって冴えない動きとなっています。アクティブファンドですから運用の巧拙はあるでしょう。このファンドの実績がたまたま悪いだけなのかもしれません。にしてもです。
アクティブ系ファンドはただでさえ、信託報酬が高いので、値動きが冴えなければダブルパンチで懐に響いてきます。
株価から未来を予測する。普通のアプローチとは逆ですが、上記の値動きを見る限り、AI産業にばら色の未来が待っているとは思えません。
技術は進歩し、世の中は変っていくでしょうが、従来の延長線上をただただ進んでいくだけだと感じます。一過性のブームに流されると失敗する。
未来はうまく予測できませんから、下手な鉄砲方式で個別銘柄を分散投資するか、欲張らずにインデックス投資をするか、長期的に良いパフォーマンスを上げているアクティブファンドを選ぶか、のどれかが賢明だと思うのでした。
【関連記事】
・AI(人工知能)の考察(その1)朝生まとめ
・AI(人工知能)の考察(その2)朝生まとめ
![]() | 人工知能育成ブック (日経BPパソコンベストムック) [ 染谷 悠一郎 ] 価格:1,706円 |

- 関連記事
-
-
ドイツ、電気自動車に負けて伝統を捨てるか? 2020/08/29
-
ホンダ、いち早く自動運転レベル3へ。しかしその先は試練が・・・ 2019/12/29
-
SIMカッターによるサイズ変更の成功確率を検証 2019/04/08
-
もはや携帯電話会社は仁義なき消耗戦に突入。今後の株価は期待できず 2022/03/18
-
パスワード突破技術の進化がインターネット社会を委縮させる 2021/08/01
-
コメント