楽天ETF日経ダブルインバースの投資結果

3月中旬に株価が堅調すぎると思って、日経平均が下がると、その2倍値上がりするダブルベア型の楽天ETFダブルインバース(1459)に投資してみました。
商品の特性上、長期で保有するのになじまない商品であったため、3月営業最終日に成行で売りに出しました。
昨日まで評価益が出ていたので、儲かったかなと期待していたのですが、今日の上げで利益は吹っ飛んで若干の赤字となってしまいました。なかなかうまくいかないものです。
検証の意味を含めて、実際に買った3月12日から、売った本日まで実際の日経平均株価の推移とそれに100%連動したと仮定した価格、さらに実際のダブルインバースの値動きをまとめてみました。価格推移の値と、それをグラフ化したものです。


3月26日までは多少のずれはあるものの、概ね、100%連動した値に近い価格推移をしています。しかし、3月27日に大きなずれが生じています。
なぜ?と思いましたが、これは配当落ちのせいだと気付きました。
3月26日は配当を受け取るために株を保有していなければいけない権利付最終日であり、翌日27日に買った人は本年3月期の配当をもらえません。よってその分だけ株価が下がるというわけです。3月27日は権利落ち日といいます。
日経平均株価に占めていた配当落ち分は概ね180円程度。3月27日は50円ほど日経平均が下げていますが、配当落ち分を考えれば、実際は上がっているということができます。
ダブルインバースは日経平均先物で運用しているため配当がない。そのため価格差が発生したと考えられます。
27日は日経平均が下がっているのだから、ダブルインバースは上がるのが普通。それなのに株価と反対の動きをしないで、同じように下がっています。これはまさに配当落ちの影響だと思われます。
今回は残念な結果となりましたが、安い授業料です。今後も日経平均が高値圏にきたら、指値買いをして、1か月以内に処分する。このルールを守って、株安へのヘッジをしながら遊んでみたいと思います。
【関連記事】
・ベア型ETF購入の是非についての考察
・楽天ETF−日経ダブルインバース指数連動型を安値で指値する
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