民泊がじりじりと存在感を高めてホテルを圧迫

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Jリートが全般的に堅調に推移する中で、値動きがいまひとつぱっとしないのが、いちごホテルリート投資法人(3463)

どうしてだろうと思っていたところ、その理由が理解できました。

民泊新法が施行されてのが昨年(2018年)の6月15日。施行当初は厳しい規制から届出は低調であり、宿泊者に占める民泊利用者は全体のわずか0.3%に留まっていました。
(もっとも、届出をしていないヤミ業者が多かったでしょうから実態はもっと多いとは思います。)

ところが当初は届出が低調だったものの、その後順調に増加してきており、1万3千件程度まで増加しています。

民泊が順調に増加している要因としては、民泊産業という新規産業を支える新サービスが登場していること。コンビニでの鍵の受渡し、警備保障会社による苦情受付や警備サービスの提供、騒音検知システムの導入などです。

民泊の魅力はなんといってもそのコストパフォーマンス。旅館やホテルに比べ、2分の1から3分の1くらいの値段で宿泊できます。

宿泊者は新法施行後、約200万人に達する模様です。稼働率も50%程度と見られ、かなり良い水準で推移しています。

宿泊者の8割は訪日外国人。現状、ホテルに宿泊する人の4%程度ですが、今後の増加が見込まれ、ホテル業界にとっては大きな競争相手となりそうです。

それを受けて、ホテル特化型のJリートの値動きが鈍くなっています。

下のグラフは昨年3月下旬以降のいちごオフィスリート投資法人(8975)(赤線)といちごホテルリート投資法人(青線)の値動きの比較です。

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同じいちごグループのJリートながら、9月以降からの株価推移に大きなかい離が見られます。ホテルが民泊に侵食されていく構図が株価に見事に現れています。

ホテル特化型リートへの投資については今後の民泊の動向を注視しながら行う必要がありそうです。

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