リバースモーゲージがリタイア世代に浸透しつつある

住宅

老後破産とか、貧困老人とか、嫌な響きの言葉が広がっています。

今の老人はそれでも恵まれているほうで、若い世代の老後はもはや自給自足になるのではと思うくらい社会保障への不安が高まっているのではないでしょうか。

そんな中、日本でも徐々にリバースモーゲージを利用する人が増えてきています。

(リバースモーゲージ)
自宅の土地、建物を担保に金融機関から融資を受け、その後は毎月その利息のみ支払う。融資元本は借主が生きている間は返済する必要がなく、亡くなった後に担保となっている不動産を売却することにより、金融機関は融資元本を回収するという仕組み。

ここ最近、利用者が増えている理由としては、家を継いでくれる子どもがいないというのが最大の要因となっているようです。

以下は日本と諸外国の出生率の推移です。

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(出所:社会実情データ図録)

日本の出生率は1975年辺りには既に2を割り込み始めています。

少子化の問題はここ最近だけの話ではなく、高度成長時代から既にその芽は現われはじめていることがわかります。

そして、リタイヤした親世代の人口よりも子ども世代の人口のほうが少ないため、家が余ってしまったので、それを活用しようという話になったのでしょう。

リバースモーゲージの利用にはいくつか留意しておく点があります。

まず、第一に自宅を保有しているからといって、必ず融資を受けられるわけではないという点。毎月利息は払わなくてはならないので、その返済能力の有無が審査されます。

また、融資は変動金利制が主流のため、金利が上がると返済負担は重くなります。

そして、自宅の土地の価格動向です。もともと銀行は地価の下落に備え、地価の全額を融資してくれるわけではありませんが、予想を上回る地価の下落があった場合、借主の逝去後に自宅を売却しても銀行は元本の回収ができません。そこで、地価下落による担保不足により、元本の一部返却を求められる可能性があります。

とはいえ、自分が亡くなった後に自宅を利用する人がいないのであれば、リバースモーゲージは老後資金の確保手段としては非常に有用だといえるでしょう。

また、仕組みは違いますが、同じく自宅を活用した資金調達方法として、リースバックという方法もあります。リースバックについてはこちらをご覧ください。



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