セブン銀行、ATMのみでなくマネロン対策でも活躍中

金庫

キャッシュレス社会の進展や新たな競合であるローソン銀行の登場、アメリカ市場での苦戦などセブン銀行(8410)にとっては厳しい環境が続いている中で、時代の要請による明るい兆しも差し込んでいます。

銀行業界は今、マネロン対策に戦々恐々です。なにしろ、今秋にマネロン対策の国際組織であるFATFの調査が日本の銀行に入るからです。

自分たちの銀行に調査が入って、みっともない結果に終わると、日本のすべての金融機関に影響を及ぼすことになるからです。

そんな中、強力なマネーロンダリング対策を持つセブン銀行のノウハウが他の銀行にとって魅力的に映っており、関連業務の受託が好調に推移して順番待ちとなっているとのことです。

セブン銀行の口座開設はネット経由で行われるため、不正リスクが対面取引よりも高くなります。そのため、2008年から口座監視システムを導入し、疑わしい口座開設や取引を検知するシステムを構築してきました。

スキミングして偽造したカードを使って、組織的に大掛かりなATM出金を行った犯罪集団の手口も、セブン銀行のシステムではいち早く異常を検知して警察と連携することができたと記憶しています。

そういったノウハウが、今予期せぬ形で花開いているというわけです。

銀行業界が不正取引の防止対策を強化している中、マネロンを行う人たちの手口も巧妙化しており、口座を作る人、それを売る人、買う人、利用する人とそれぞれを違う人が行う分業体制にしているようです。

いたちごっこではありますが、オレオレ詐欺やテロ資金供与を防ぐためにもAIなどを駆使した対策が求められていくでしょう。

セブン銀行にとっては株価を上げるほどの収益事業ではないものの、社会貢献という意味でも非常にすばらしいことだと思います。

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