金融資産の老人偏重から日本の格差拡大を考える

日本人の金融資産は1,800兆円にもおよびますが、その8割は65歳以上の高齢者が保有しているといいます。
このことから、1,440兆円は65歳以上の高齢者が保有し、残り360兆円をそれ以外の年齢層が保有しているということになります。
・0歳~64歳金融資産 ⇒ 360兆円(20%)
・65歳以上金融資産 ⇒ 1,440兆円(80%)
それでは人口比はどうなっているのでしょうか。
・0歳~64歳人口 ⇒ 7,600万人(72%)
・65歳以上人口 ⇒ 3,500万人(28%)
上記のことから、28%の高齢者が80%の金融資産を保有しているということになります。
では一人あたりの金額で考えるとどうでしょう。
・0歳~64歳金融資産 ⇒ 473万円
・65歳以上金融資産 ⇒ 1,900万円
裕福な高齢者と貧困な若年層という構図が見て取れます。それとともに、上記の金額を皆が一人あたり持っているとは到底思えないので、金持ちにいかに金が集中しているかがわかろうというものです。
年齢による世代間格差と富める者とそうでない者との格差があるのだと思います。
一つは上記のような世代間の格差さらに雇用による格差もあります。
同じ年齢層の若者でも一流企業などに勤める若者と、中小企業で働いている若者や派遣社員、アルバイトとして働いている若者との格差です。賃金面はもちろんのこと、雇用の安定性という面での格差もあります。
さりとて同じ日本人。多少の能力の違いはあれど、実際のところはその能力以上に格差が広がっていると感じます。格差社会の進展が日本人社会を間違いなく分断しつつあります。
そのうえ、さらに格差を拡大させるような消費税アップは愚の骨頂だと思わずにはいられません。安倍首相にはぜひ考え直してもらいたいものです。
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