国家元首とはいったい誰のこと?

ネットワーク



日本の国家元首は天皇(だと思っていました)。アメリカの国家元首は大統領。

でも、その役割はぜんぜん違います。

そもそも、天皇は選挙で選ばれるわけではないし、政治にも関わりません。大統領はその逆です。そして日本政府のトップは安倍首相・・・。

ではいったい国家元首って何を意味してるの?って、誰でも知ってるのかもしれませんが、小生はよく知らないのでまとめてみました。

国家の元首とは・・・

ウィキペディアによれば、『「国家元首」の概念は、国家有機体説に発しており、国家を人体になぞらえた場合に、君主をhead(頭、首)になぞらえたものとして生まれている。』のだそうです。

さらに『この比喩から転じて、やがて、そうした国家有機体説の比喩を離れて、行政権の長として対外的代表権を持つ存在(人)を元首と呼ぶようになり、さらに転じて、(行政権の長であるかないかは問わず)ともかく、対外的代表権を持っている存在(人)を指して「元首」と呼ぶようになった 。

と書かれています。

なんだか曖昧な概念という印象。

国家元首に関する規程を持たない国も少なくなく、そうした国での国家元首は慣習上のものである。各国の憲法により、国家元首が政治の実権を持つ場合も持たない場合もある。』とも書かれています。

どうやら、国を代表する人だけども、その人が政治を行うかどうかは無関係、だいたいの国は憲法でそれが誰かを決めている。

そんなところでしょうか。

 日本の国家元首は誰?

だとすれば、日本国憲法には天皇が国家元首だと書かれているはずですし、アメリカの場合は大統領だと定められているはずです。

と思って調べてみるとなんと日本国憲法では国家元首の定めはないというではないですか!?

なんと天皇説もあれば、内閣総理大臣説、はたまた内閣が元首だという説、なんと元首不在説までありました。

ただ、海外から見ると天皇が国家元首とみなされることが多いため、日本人もそのように思っているというのが実態のようです。

戦前の大日本帝国憲法では第4条で「天皇ハ國ノ元首ニシテ統治權ヲ総攬シ此ノ憲法ノ條規ニ依リ之ヲ行フ」と定められており、天皇が国家元首であったことが明確にわかります。

それにしても最近、当たり前だと思っていたことが実はぜんぜん違うってことがよくあることに驚きます。

日本一やさしい天皇の講座 [ 倉山 満 ]

価格:820円
(2019/5/27 18:45時点)
感想(4件)




関連記事

コメント

非公開コメント