歴史は繰り返す。AIブームが去りつつある

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人工知能(AI)に関するツイッターへの投稿が徐々に減りつつあるといいます。

2017年7月をピークに下落傾向にあり、2019年3月にはピークの3分の1にまで減少したということです。

また、世界的に検索エンジンでの検索数も同様にピーク時から減少しており、アメリカでは7割も減ってしまったということです。

 人工知能(AI)関連の投資信託の退潮

人々の興味の熱が下がるとともに、人工知能(AI)関連の投資信託のブームも去りつつあります。

ここ最近、投資信託市場からの資金逃避が加速している中で、特に資金流出が目立つのが、新興国株式で運用する投信に加え、ロボットや人工知能(AI)関連のテーマ株投信です。

下図はあるAI関連の投資信託の値動きと純資産の推移です。

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2019年に入り、値動きもさることながら、純資産の減少が目立っています。AIの技術自体についてはともかく、投資という観点からはAIブームは静かに去りつつあるというのが実態です。

それにしても人工知能という言葉はなんか抽象的です。

自ら学んで進化することができるというのが最近の人工知能の特徴ですが、残念ながら今の人工知能の技術では、ある特定分野では突出した能力を持つことができても、それ以外のことはできません。いわゆる汎用性を持つところにまで至っていません。

今回もやはり、かつて何度も繰り返されてきた人工知能ブームであり、ミニバブルだったと思わざるを得ません。

 いずれはシンギュラリティの世界へ

しかし、人工知能を否定するつもりは毛頭ありません。確実にこれからも進歩していくはずです。

恐ろしい事態。それは、人工知能を持ったロボットがさらに自分より優れた人工知能を持つロボットを自ら開発しようとしたときです。そのとき、もはや人間はロボットを制御することができなくなります。

そんなシンギュラリティ(技術的特異点)といわれる世界、それが2045年にはやってくると予測されています。

人間対ロボットの戦争が起こる。ブレードランナーのような世界が近い将来、待っているのかもしれません。

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