消費増税を断行しようとする自民党に鉄槌を!

ハンマー



2019年10月の消費増税は悲しいかな覆ることなく断行されることになりそうです。

自民党の責任は大きく、7月に予定される参院選では自民党に鉄槌を下さねばならないと思っております。(私は基本的には自民党を支持しているのですが・・・)

しかし、本当に日本人にとって不幸なことは自民党に取って代わる政党がないこと。もはや棄権するか、白票を投じるしかないのか・・・。それでも少しでもましな党に入れるしかないと思っていたところ、光明が差してきたのです。



国民民主党、玉木代表が消費増税に否定的発言


国民民主党の代表を務める玉木雄一郎衆議院議員が消費増税反対を打ち出しました。その論旨は下記の三橋TVをご覧いただければよくわかります。

玉木代表のことはやたら生意気なイメージを持っていたくらいでよく知りませんでしたが、非常に聡明な方であることがわかるとともに好感度もアップしました。



このインタビューについて興味深い点をいくつか挙げたいと思います。

・そもそも三橋氏は自民党員であること

今、現在そうであるかはわかりませんが、少なくとも2、3か月前の同番組内でその旨発言していました。自民党員でありながら、見事に自民党を内から批判している点がなかなか興味深い。

三橋氏は自民党議員の勉強会などの講師も務められており、その動画もYoutubeを検索すればすぐに見つかるはずです。

・玉木議員は大蔵省出身であること

聡明なはずです。東大法学部卒業で大蔵省へ入省。1969年生まれで今年50歳の若さです。それにしても大蔵省出身ならば消費増税にあっさり理解を示しそうですが、そうではなかった。実に経済についてよく知っています。詳しい経歴はウィキぺディア等をご覧ください。

・自民党員も個人的には消費増税に反対していること

玉木議員が自民党議員に聞くと個人的には反対している議員がほとんどだといいます。それなのになぜ総体としては別方向へ進んでしまうのか?

そもそも国民民主党とは


(結党経緯)
母体は民進党ですが、プロレス団体のように政党が乱立し、なにがなんだかよくわかりません。詳細を知りたい人はまたまたウィキペディア等を見てください。

(議員数)
国民民主党のホームページを見ると衆議院議員は39名、参議院議員は24名で総勢63名です。

国会議員の総定数は713名ですので、その9%弱を占めているので結構大きな存在感です。衆議院では自民党、立憲民主党に次ぐ第三党です。

(支持基盤)
旧民進党を支援してきた連合傘下の労働組合のうち、改憲に前向きな労働組合が国民民主党の支持基盤になっているようです。

(支持率)
悲しいかな、支持率は1%程度のようです。国会議員では9%弱を占めているというのに。小沢一郎氏が率いる自由党と合併したことがイメージダウンにつながったようです。まあ、わからないでもない理由です。

国民民主党の政策について


国民民主党のホームページに2018年5月7日の国民民主党設立大会の基本政策が掲げられています。

かなりの長文になりますが、気にかかる点が一つ。「プライマリーバランスの黒字化をはじめとする財政の健全化」が政策となっています。

デフレ政策の肯定ともとられかねず、今回の玉木代表へのインタビューとは多少矛盾する感があります。

なお、基本理念には「穏健保守からリベラルまでを包摂する国民が主役の改革中道政党を創ります。」と謳われており、個々の政策に若干の差異はあれど、ほとんど自民党と立ち位置は変わらないと見ます。

考察


それにしても、インタビューを見て思ったのは自民党議員の無責任さです。

個人としては反対派が多数なのに全体としては賛成の方向に動いていて、それを止めようともしない。まさに不作為の罪です。

「リスキーシフト」という言葉があります。みんなで集まって考えたほうが、より正しく安全な方向に進むと思いがちですが、実のところ、周囲の人間に弱腰だと思われるのが嫌で本音を出さず、全体としては建前だらけの危険で誤った方向に進んでしまうことを指すと理解しています。

消費増税が止められないのは

・リスキーシフトが起こっている
・皆の意見が自民党内で封殺される独裁的雰囲気となっている
・他の権力(財務省)の術中にはまっている


の3つの要素が見事に、かつ複雑に絡まりついているからだと考えられます。いずれにしろ、今度の参院選では消去法で国民民主党がよりベターな選択ではないかと考えているところです。

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