さくら総合リートに強力なホワイトナイト登場!さて勝負の行方は?

ビル



Jリート業界初の敵対的買収で泥沼の戦いと化しているさくら総合リートとスターアジア不動産投資法人。

さくら総合リートに強力なホワイトナイトが登場しそうです。

ホワイトナイトの正体は?

白馬の騎士、それは三井物産系のJリート、「投資法人みらい」(3476)です。

さくら総合リートは投資法人みらいとの合併を目指し、8月30日の投資主総会でその是非を図ることになりそうです。

対するスターアジアは関東財務局から投資主総会開催の許可を得て、8月30日のさくら総合主導の総会とは別の総会でさくら総合リートの運用会社と執行役員の交代を諮ることとなります。

それにしても同じ日に同じ投資法人の総会が別々に開催されるとは驚きでしかありません。私はてっきり同一の総会で勝負すると思っていましたので、勘違いをしていました。

スターアジア側はさくら総合が主導する総会の開催差し止めのための仮処分を東京地裁に申し立てしたということで、もう泥沼です。

みらいが勝つか、スターアジアが勝つか?まさに真正面からの全面戦争です。

投資法人みらいとスターアジア

投資法人みらいは資産規模が1,500億円程度で、対するスターアジアは1,100億円程度であり、スケールでは投資法人みらいが上回っています。

投資法人みらいと合併したほうが、総資産が大きくなり、流動性も増すことから、金融機関などからの大口買いも入りやすくなり、価格も上昇しそうな感じではあります。

さて、投資口の価格からその勝敗を市場がどのように占っているか見てみましょう。

・さくら総合リート:前日比、3.81%高

・投資法人みらい:前日比、0.91%高

・スターアジア:前日比、0.08%高

まあ、ホワイトナイトが明らかになったことからさくら総合が買われることは理解できます。問題は投資法人みらいとスターアジアとの比較です。まあ報道があったばかりですから、なんともいえないところですが値動きを見る限り、投資法人みらいに分がありそうな感じです。

なお、投資法人みらいもさくら総合との合併に向け、誠実に協議している旨発表しております。

それにしても三井物産のネームバリューは強いです。三井物産系となれば、信用も増して物件取得もしやすくなるでしょう。

ところで・・・

小生、偶然にも投資法人みらいも保有しており、勝負の行方には興味があるもののどちらへ転んでも別に問題なくなってしまいました。経済合理性だけで判断して賛否を決めたいと思います。

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