スズキ(7269)、チャートの窓は埋まるのか?

スズキ(7269)の株価が軟調です。一連の不祥事の影響もあるのでしょうが、一番の要因はインドでの売上げが鈍化していることだと思います。
スズキの株価は今後どうなっていくのでしょうか・・・。
| 世界的な自動車販売不振という背景
世界的にクルマが売れなくなってきています。とりわけ落ち込みが深いのが、中国とインドです。
中国は経済の減速に加え、米中貿易戦争による打撃が重なり、前年同期比(4月~6月)で13.5%の減少となっています。
インドにいたってはさらにひどく、16.6%の減少。昨年9月に起こった大手ノンバンクの債務不履行により自動車ローンが借りにくくなっていることが主因です。
中国、インドともに市場規模が大きいだけに今後の世界経済に与える影響も大きくなりそうです。
| スズキのチャートを観察
ところで、チャートには窓が開くという概念があります。一気に強気になったり、弱気になったりした結果、突然株価が連続性無く上下することにより発生するのだと思います。
そして、不思議なことにその窓は多くの場合、埋められるのです。何か科学的な根拠があるわけではありません。ただの経験則なのですが、そういうケースが多いのです。
2017年中盤に開いた4,700円くらいの窓(緑丸部分)が今回の下げで埋まりました。
そして、ここ1年ほどのスズキのチャートを見ると6,000円超えで窓を開けて上昇し、その後下落。その窓は埋められました。(赤丸部分)

ただ、下落の過程で同じような価格帯(6,100円近辺)で再び窓を開けているのです。(青丸部分)
現在株価は4,500円近辺。今後の株価動向がインド市場での売れ行きに依存するのは当然としても、インド市場が持ち直せば、株価も持ち直して6,100円辺りの窓を埋めてくる可能性は十分あると思います。
逆張りで少しずつ仕込みたいと考えているところです。
| その他懸念事項
スズキのカリスマ、鈴木修会長もずいぶんと歳を重ねました。御歳89歳。未だ現役で存在感を発揮していますが、失礼ながらそろそろ引退が近いと思います。
本当かどうかわかりませんが、最近の記者会見では聞かれてもいない、関係のないことをぺらぺらとしゃべり続けていたなどという記事もありました。
スズキをここまで成長させたのは鈴木修会長の手腕によるところが大きかったのは間違いありません。
その会長が去った後にも好調に成長を続けられるのか、株主としては大いに心配です。
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