MMTの伝道師、ステファニー・ケルトン教授対談の字幕版がわかりやすい

先日、来日されたMMT(現代貨幣理論)の大御所、ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授と三橋貴明さんとの対談の字幕版がアップロードされていました。
| 感想
字幕版のほうがわかりやすい。同時通訳だとどうしても時間が無いので適切な言葉が出なかったりするからでしょう。
また、通訳の人が必ずしも経済に明るいとは限らないので、専門用語などを言われた場合に、日本語ではそれが何に当たるのかわからない場合もあると思います。その点、字幕版は十分に検証して日本語訳ができるので、間違いもないし、実にわかりやすく感じます。
それにしてケルトン教授の主張するMMTは現在の主流派経済学が主張することを真っ向から否定しており、主流派経済学に飼いならされた脳みそにはかなりの衝撃を与えます。そして、なるほどと思わされるのです。
しかし、主流派経済学者からすれば面白くない存在でしょう。自らの存在価値を否定されることになってしまうからです。
だから、間違いだったとしてもそれを安易に受け入れることはできません。「すいません。私、30年間間違ったことを主張してました。今日から改めます。」などとはなかなか言えるものではありません。
さて、日本政府にはMMTを考慮に入れた政策論議を進めてもらいたいものです。
| 一人あたりGDPが韓国に抜かれる日
ところで、最近の日韓関係は凄惨の一言に尽きます。反日の反作用としての反韓は日増しに強まり、もはや関係修復は不可能と思えるレベルです。
本やインターネットでも韓国の悪口を書いたり、言ったりすると売れ行きが良かったり、閲覧数も増えたりするので、感情的に煽りを入れる反韓ビジネスも跋扈してさらにその関係は悪化の一途を辿るのです。
ところで、その韓国ですが、一人あたりGDPは日本にひたひたと迫りつつあります。

(データ出所:IMF)
人口が違うので、合計はかなりの差となりますが、一人ひとりの生活レベルは逆転する可能性があります。
その原因がMMTに通じるのです。韓国は財政支出を積極的に伸ばしているのに対し、日本は財政均衡にとらわれるあまり、緊縮財政で財政支出が伸びず、デフレが継続しているからです。

(データ出所:OECD)
早く路線変更しないと、お隣韓国よりも貧乏国民になりかねないことを肝に銘じておく必要があります。
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