AI(人工知能)が運用する投資信託、軒並み運用成績不振

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8月3日付の日経新聞、Money&Investment欄に興味深い記事が掲載されていました。AIが投資判断をする投資信託の運用成績が軒並み不振だというのです。

AIが運用する投信のパフォーマンス

ここ1年の運用成績は全てマイナスです。株価指数にも劣っており、素直にインデックス投信を買っておいたほうが良かったということです。

膨大なデータを多面的な視点で分析して運用しているはずなのですが、うまく行きませんでした。少なくともこの1年は・・・。

過去のデータを基に投資判断をするAIは相場環境が大きく変わったときに弱点を見せるなどさまざまな見方があります。

また、AIでの運用はまだ始まったばかりであり、今後は期待できるのではないかという見方もあります。

AI投信に対する個人的見解

個人的には、AIで運用すれば好成績が保証されるなどということは未来永劫起こらないと勝手に推測しています。

チェスや将棋ではAIは人間を打ち負かしました。しかし、それはチェスや将棋が一定の決められたルールの中でのパターンを確率的に分析して、最も有利な手を見つけることができたからでしょう。

しかし、相場の世界はチェスや将棋とは違います。投資のルールは一人ひとり違いますし、日々変化します。

新しい投資家が入ってくれば、去っていく投資家もいます。

先月うまく行った投資戦略は、今月うまく行くとは限りません。相場はまさにカオスなのです。

頭のいい人間が必ず勝つ世界であれば、東大生は皆、株式市場で大金持ちになれそうなものですが、実際はそうではありません。

過去のパターンが未来にも当てはまる世界、あるいは膨大な分岐があるが、そのパターンが無限ではないものにはAIは強いと思いますが、相場の世界は人間の心理や行動そのものであり、そのパターンは無限だといえるのではないでしょうか。

とても計算式で正解を出せるような世界ではないと思います。

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