擬似バフェット指標(2019年8月末)

世界経済に暗雲が立ち込めています。当然日本経済にも影響が襲い掛かってくるでしょう。
株式市場の動向と今後の予想
株式市場も身構えています。売買代金は減少し、19,000円のプットオプションの取引が活発化しており、市場は19,000円割れへの保険をかけつつあります。
なんとか2万円台を維持していますが、これも今期の業績、来期の業績の落ち込みは少ないという前提であろうと思います。
日経平均のPERが12倍と各国に比べて低いことをもって、日本株に割安感があるという見方もありますが気をつけなければなりません。業績下方修正の予兆である可能性が高いとみます。
さてと、8月も終わりました。えせ、いや擬似バフェット指標で株価の居所を確認しておきます。(擬似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

前月に比べ、日経平均は1,000円弱下落していますが、依然として割安感はなく、むしろ「やや割高」とみます。ここは慎重に慎重に石橋を叩きつつっていう投資スタンスを保つ時期だと思います。
レジデンス系Jリートはいまだ有望かもしれない
話変わってJリート。
日本は人口が減っていくので、空き家も増えていくし、居住用不動産の将来はあまり明るくないようにも思えます。(もっとも、人口は減っていても世帯数は増えてはいますが。)
しかし、国土交通省の調査によれば、住居は賃貸でいいと考えている人の割合が1994年の調査以来、最高になりました(17.8%)。
これは10年前の2倍です。長引くデフレで給料も上がらないし、借金を抱えることへの恐怖が持ち家志向を低下させているものと思います。だから人口が減っても賃貸住宅のニーズはむしろ増えていくと考えるのが普通でしょう。
レジデンス系リートは景気後退にも強いため、魅力的な投資対象が少ない中、数少ない投資検討先ではないかと思います。
(参考)レジデンス系Jリート一覧
銘柄(コード) | 予想分配金利回り |
日本賃貸住宅投資法人(8986) | 4.07% |
日本アコモデーションファンド投資法人(3226) | 3.01% |
アドバンス・レジデンス投資法人(3269) | 3.13% |
スターツプロシード投資法人(8979) | 4.53% |
コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282) | 3.04% |
サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) | 4.64% |
それにしても昨今の利回りの低下は著しいです(人気がある)。値上がり益は期待せず(むしろ値下がりを覚悟し)、あくまで利回り狙いで行く覚悟が必要だと思います。
【関連記事】
不動産投資信託(不動産種類ごとの特徴)

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