セブン銀行、顔認証により手ぶらで現金引出可能に?

現金離れが進んでいます。そして、キャッシュレス化の進展により、ATMの存在価値も低下しつつあります。
セブン銀行のATM使用回数は前年に比べ、5%も減少しています。キャッシュレス化がますます進めば現金の使用減少に拍車がかかるのは間違いありません。
消費増税の還元はキャッシュレス決済に限定されるなど、政府もキャッシュレス化の推進に躍起です。そして、それは徐々に、しかし確実に進展していくでしょう。
セブン銀行、新ATMの投入
そこで、次世代を踏まえた新世代ATMを2020年9月から順次投入していこうというわけです。
セブン銀行がNECと組んで新規導入するATMの特徴はなんといっても「顔認証機能」の追加です。顔認証により、技術的にはカードを持っていなくても現金の引き出しが可能にもなります。
(素人考えでメガネ変えたり、老けたり、ひげを伸ばしたり、髪形変わったり、マスクしてたらどうなるのか?などといろいろと疑問は湧いてくるのではありますが・・・。しかし、後述しますが、カメラで血流までわかるというのですから、単純なカメラ機能だけではなさそうです。)
また新機種には免許証などの本人確認書類やQRコードの読み取り装置も装備されます。
これにより、免許証の読取と顔認証の組み合わせにより、その場での口座開設も可能となり、口座開設のハードルが下がり、利便性が向上します。
ATMに今までと異なる付加価値の創造を
セブン銀行はさらに、キャッシュレス化のさらなる進展に備え、ATMを単なるATMとしての価値だけではない付加価値を創造しようとしています。
なんと、高解像度のカメラで血流を測定して健康チェックするなんてこともできるというのです。
(ホントにそんなニーズがあるかは怪しいですが・・・。だいたいこの手の新サービスは大抵失敗するので・・・。以前も投資信託をコンビニで買えるなどというサービスがあったかと記憶していますが、自宅でできることをわざわざコンビニでやるわけないですし。わざわざ足を運ぶのはそこにしかないものを求めているからでしょう。コンビニATMであればそれは現金です。)
とにかく、ATMだけでは縮小均衡してしまうので、新たなるビジネスチャンスをうかがっていこうということなのでしょう。
今後の展開予定としては、2020年夏までに東京都内のATMを新機種に変更、その後、2024年までに国内すべてのATMを新機種に入れ替える予定です。
現金の使用頻度の減少に備え、ATMに新たなる付加価値を加えることができるのか?
今後のセブン銀行の成長は新ATMの肩にかかっていると考えて間違いなさそうです。
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