擬似バフェット指標(2019年9月末)

あっという間に9月も終わってました。働き方改革(単なる残業規制)により仕事はやっつけ、または積もりに積もるのどちらか・・・。労働生産性は向上しているのでしょうか?いつか検証してみないといけないと思っています。
9月は株価の動きも少なく案外堅調な水準を保っていました。10月に入り、ちょっと波乱含みとはなっていますが。
■ 9月末の株価の居所を考える
いぜん当方オリジナルの擬似バフェット指標から推察するに、株価は割高水準にあると考えます。(擬似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

ところで、1980年頃から株主の力が強くなり、労働生産性が向上しても、その恩恵は労働者に回らず、資本家(株主)に回されるようになりました。
その意味で、名目GDPと株価の時価総額を比較するバフェット指標は高止まりしやすくなると考えられます。GDPが伸びなくても、取り分は株主に回されるので、株価は高くなりやすいからです。
時代の流れととともに指標の捉え方も変化しなければならないと感じます。
しかし、ここに来てアメリカで、労働者保護を主張する企業が増えてきたとか。やはり株主至上主義への反動が出てきたと考えるのが普通でしょう。
労働者のルサンチマンが沸点を超えつつあると考えられます。この流れは世界的傾向ですし、日本も一周遅れくらいで追いついていくでしょう。
労働者に適正に利益が配分され、経済規模が大きくなって、企業の利益も増加して株価が上がる。これが最も理想的な流れだと思います。
人員カット、賃金カット、不採算部門の処分、研究開発費の減少による短期的利益増大による株価上昇は人々を幸せにはしないし、長期に継続することも不可能だろうと思います。
■ NISAのロールオーバー
話変わってNISA。ロールオーバーの用紙が証券会社から届いていましたが、めんどくさくて放置してました。どうやら、11月末までに出さないといけないらしい。
特定口座に払い出しても、来年新たに買い付ける資産が利益を上げてくれるか?と考えると首をひねります。
NISAでの損失は特定口座との損益通算ができないから、利益を高い可能性で上げられる資産に投資しておきたい。しかし、今はそんな環境でもないし・・・。
NISAで毎月分配型の投資信託を買うという愚行を犯しているのですが、ここは複利効果には目をつぶり、そのままロールオーバーしようと考えています。アインシュタインさんごめんなさい、私は愚か者です。
そういえば、最近毎月分配型の投資信託が復活してきたとか。喉元すぎればなんとやら。森金融庁長官が退任してタガがはずれたというところでしょう。
来年は投資をするには危険な年だと思います。安い時だけ買う。安全運転しようと思っています。休むも相場。
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