スターアジアからの手紙。さくら総合との合併のその後・・・

ボクシング



カナダからの手紙ならぬ、スターアジア不動産投資法人からの手紙。

投資主総会の収集通知と分配金の計算書、ならびに資産運用報告書が封入されていました。



投資主総会と今後のスケジュール


今回の投資主総会は7月決算の定期総会という位置づけだろうと思います。議案を見ても、規約の一部変更と役員の選任に関するものでごくごく一般的なものです。

ところで、さくら総合リートをめぐる投資法人みらいとの買収合戦のその後はどうなっているのでしょうか?資産運用報告の中に、現況と今後のスケジュールが掲載されていました。

現況に関しては、2019年8月30日に2回行われた投資主総会での決議から状況は特に変化していません。想定どおりのシナリオで進んでいるようです。

さくら総合リートのWEBサイトを見ると代表執行役員はスターアジア系の人に代わっていました。しかし、トップメッセージはいまだ「準備中」。

資産運用会社も当然、スターアジア系に変わっていると思いきや、なぜかいまだにさくら不動産投資顧問。

想定どおりのシナリオでは進んでいなかった


なんかおかしい。

プレスリリースを見ると、2019年9月24日付で「投資主による投資主総会決議取消訴訟の提起及び仮処分命令の申立てに関するお知らせ」なるものが・・・。

それによれば、さくら総合リートの投資主が、8月30日に行われた臨時投資主総会の決議取消しを求め、訴訟を提起したとあります。

また新たに選任された執行役員の職務の執行を停止し、職務代行者を選任することを求めています。

さくら総合の投資主から更なる申立て


続いて、2019年10月7日、「投資主による仮処分命令の申立てに関するお知らせ」が公表されています。

その内容は、9月24日付で公表された申立に加えて、新たな執行役員によるさくら不動産投資顧問との間の資産運用委託契約の解約に向けた一切の行為とスターアジア投資顧問との間の資産運用委託契約の締結に向けた一切の行為およびスターアジア不動産投資法人との合併の実現に向けた一切の行為の禁止に関する仮処分命令の申立てを受領したというのです。

翌2019年10月7日には、さくら不動産投資顧問の社長が10月9日付で変更になる旨がリリースされており、この変更は一連の流れの中での異動であることはまず間違いはないでしょう。

意見の対立なのか、法的措置に関する造詣の深い経営者の登用なのか、そのあたりはわかりません。

訴訟を起こした投資主は誰?


訴訟を提起した投資主はギャラクシー・ジェイリート・ピーティワイ・リミテッドという会社です。

いったい何者?

さくら不動産投資顧問の株式を50%(議決権については100%)を保有する株主だったのです。投資顧問契約を解除してくれるな、という強行策なのでしょう。

まあ、なにかまだ起こるなとは思っていましたが、予想どおりの展開です。

8月30日の投資主総会の決議を尊重すれば、スターアジアとの合併は投資主の意思であると思うのですが・・・。

スターアジアの合併スケジュールに暗雲立ち込める


話はスターアジアの資産運用報告書に戻ります。予定では、10月~11月頃にさくら総合との合併契約を締結、11月~12月頃にさくら総合、スターアジアの双方で投資主総会を開催し、その特別決議で合併が承認される予定となってはいるのですが・・・。

今後のスケジュール(最短)といかにも未定という感じになっていますし、前述のような申立てが起こされたので、スケジュールどおり事が運ぶ可能性は極めて低いというのが個人的見解です。

禍根を残す敵対的買収。まだまだ波乱含みといったところです。

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