意識の有無に関わらずデフレを望む人々の勢力拡大中

日本



インフレとデフレ。両者はまったく逆の現象です。

そして、自らが置かれた立場によって、どちらが好ましいかも変わってきます。これは意識している場合もあるでしょうし、していない場合もあります。

インフレを望む人々

インフレではお金の価値が下がっていき、モノの価値が上がっていきます。

お金の価値が下がって嬉しい人。それは借金を抱えている人でしょう。

1億円借りてマンションを買っても、インフレでお金の価値が目減りしていけば、借金の実質的な負担は減っていくからです。

10年後にお金の価値が10分の1に目減りしていたら・・・。借金は実質的に10分の1になり、借りてて良かった。あのときの1億円はいまや、たったの1億円という感覚にもなりえます。

借金をする人、それは家を買う若いカップルなどが主でしょう。

また、インフレ時には、モノやサービスが足りないのですから、企業は人手不足になります。失業は減り、生活は安定するでしょう。

仕事をする人、それも一般的に若い人でしょう。一般論でいえば、若い人にとって、インフレは善なのです。

デフレを望む人々

デフレを望む人。それはインフレを望む人と正反対の境遇にある人々です。

借金がなく、仕事をしていない人。それは誰か。高齢者です。

高齢者はご存知のとおり、お金をいっぱいもっています。

インフレになればお金の価値が下がってしまうから都合が悪いのです。モノの価値が低く、安く買い物ができるデフレが好都合なのです。

デフレ時には、モノやサービスが余っているのですから、企業は人員過剰になり、業績も悪化します。場合によってはリストラで解雇される人や勤めている会社が倒産してしまう人も出てきます。

失業の不安がつきまとうのです。失業の不安の無い人は?

リタイアした高齢者です。高齢者はもともと仕事をしていない人が多いのですから、失業の心配などしなくてよいのです。

だからデフレでも痛みなど感じないのです。一般論でいって高齢者にとって、デフレは善なのです。

高齢化の進展が与える影響

日本は急速に高齢化しており、高齢者の人口は増える一方です。当然、高齢者の主張がとおりやすくなりますから、デフレOKの風潮が高止まりするはずです

安倍政権がデフレから脱却できなくても、それなりの支持率を保ち、政権を継続できるのは、高齢化の進展が要因の一つであることは間違いありません。

ステレオタイプに言えば緊縮財政路線を突っ走り、デフレからの脱却を半ばあきらめた安倍政権は高齢者の味方、若者の敵となるでしょう。

っていうかわずか2%のインフレ目標すら達成できないって、いったいどんだけ実行力ないの・・・。

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