擬似バフェット指標(2019年10月末)。利益配分の構造変化

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秋もいよいよ深まってきました。急に冷え込んで周りではインフルエンザにかかる人も出てきました。乳酸菌を取って気をつけねば。

10月もあっという間に終わり。ところで、ここのところ日経平均は堅調な動きです。さて、いったいどこまで行く可能性があるのでしょうか。株式市場もいつインフルエンザになるかわからないような状況なのですが・・・。



日経平均高値の目安


安倍政権以降の株価動向を見ると24,000円あたりが大きな壁となり、跳ね返されてきました。

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今回のチャレンジでは壁を突破することはできるのでしょうか。GDPから考える手前勝手な当指標で考える妥当な株価水準は17,000円程度。

いくらなんでも安すぎる?

確かにその考えにも一理あります。それは企業が稼ぎ出した利益がどこに配分されているかを見ると、2000年以降大きな変化が見られるからです。

企業の利益配分構造の変化



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上記は資本金10億円以上の大企業を対象としたデータです。

大企業の売上げは2000年以降、ほとんど横ばいであるにもかかわらず、利益の額は増え、その利益を源泉とする配当金の額はさらに大きく伸びています

また、欧米諸国ほどではないとはいえ役員給与は増えているにもかかわらず、従業員の給与はなんと減っているのです。

さらに大きく減っているのは設備投資。

デフレ要因は当然のこととして、四半期決算を意識した短期利益の追求圧力の高まりが見て取れます。

しかし、将来への投資を怠ればいずれは縮小均衡になるのは必然の流れでしょう。かのアメリカでさえ、昨今、株主市場主義への反動が起きつつあります。

日本は周回遅れですが、いずれ同様の反動が起こるでしょう。

擬似バフェット指標(2019年10月末)


(指標についてはこちらをご覧ください。)
さて、10月末の株価水準を確認してみましょう。

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上記の考えに当てはめれば、17,000円程度が妥当というのは安すぎるという考え方もあります。しかし、長期的なバランスで考えれば反動はやがて起こると思います。

というわけで考えを変える必要はないと考えます。やはり今の株価は割高だと思います。

日経平均の下げに備える


そして日経平均23,000円超え水準では「売り」が正解だと思うのです。

今のような環境で、日経平均が24,000円を超えてバブル後の高値を更新していくとは到底思えません。そこで出番は楽天ETFダブルインバース(1459)ということになるのです。

高値で買って、またおこづかい稼ぎができると良いのですが・・・。

投資は自己責任で!

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