メルカリ上場がリユース市場に与える影響

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スマホのアプリ上で、個人同士が品物を売買する場を提供しているメルカリが今年(2018年)6月にも東京証券取引所マザーズ市場に上場するとの報道がありました。

上場時の時価総額は今年最大の2,000億円程度になると予想されています。ところで2,000億円で最大とは・・・、今年は大型の上場がなかったのだと気付かされました。あるいは大型上場の予定があったとしても相場の雲行きが怪しくなったので、時期をずらしたのかもしれません。

メルカリとはどんな会社か

さて、そのメルカリですが、設立は2013年と本当に若い会社です。しかし、2016年6月期には早くも黒字化し、売上122億円、営業利益は32億円をたたき出しています。たいしたものです。

2013年の設立以来、資金調達は累計126億円に上っており、中でも2016年3月には84億円の資金調達をしています。調達先は三井物、日本政策投資銀行、ジャパン・コインベスト投資事業有限責任組合、グロービス・キャピタル・パートナーズ、World Innovation Lab(WiL)、グローバル・ブレイン、同社経営陣となっています。

同社はアメリカでもサービスを展開しており、上場での資金調達により新たなサービスやアメリカを中心とした海外の事業強化を行っていくようです。

もともと同社のサービスは若い女性に人気がありましたが、昨今は中高年の出品も増加してきています。個人間売買といえばヤフーオークションが長らくその地位を磐石のものとしてきましたが、もはやヤフオクを脅かす存在になりつつあります。IPOではかなりの人気を博すことになるのは間違いないでしょう。

メルカリの抱える問題点

しかし、影の部分もあり、過去には盗品が売買されたり、マネーロンダリングに利用されたりしたこともあったようです。

過去に上場の予定が延期されたのもこの辺りに原因があるのではないかと推測します。今回はそういった問題を克服する目処が立ったのでしょう。

メルカリ台頭の影響

こういったメルカリ等の台頭により、中古品の価値が全体的に上昇しているようです。

ネットを介することで中間マージンがなしで個人間の売買が活発になるにつれ、街のリサイクルショップの商品が品薄になっており、買取価格を上げてきている模様です。

リユース銘柄といえば、ハードオフが有名ですが、その業績はメルカリの台頭と見事に逆相関となっています。既存店売上高こそほぼ横ばいを保っているものの、営業利益を大きく落としており、株価もさえない展開が続いています。

買取価格を上げないと商品を調達できなくなってきているのでしょう。PERで13倍、配当利回り3.7%とかなり割安ですが低迷しているのは、先行きが厳しいことを暗示していると思われます。(もう損切りして売ってしまおうかと悩ましいです。)

確かに、ブックオフなどに中古本売りに行くと、虚しいほど安く買い叩かれるので、それだったら、個人間で取引したほうが得だと考えるのはごくごく自然な考え方なのでしょう。唯一の問題点は貧乏暇なしの私などは、出品したり、梱包して宅配したりするほどの手間をかける時間がないことです。

2018年6月の上場が楽しみです。

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