信託報酬の高いJリート型投資信託に投資するという愚策

ビル



Jリート市場の堅調さに支えられ、Jリートで運用するファンド・オブ・ファンズであるJリート型のファンドの売れ行きも好調のようです。

Jリートの分配金利回り

しかし、価格が上がっている分、予想分配金利回りは下がっています。2019年11月現在でその利回りは約3.4%。1年前は4%を超えていましたので、かなり利回りは低下してきました。

ちなみにここ10年で最低水準は2014年末あたりで3%ぎりぎりというところです。どう考えても、ここから大きく値上がりすることはないでしょう。

利回りから考えるJリート型投信

ところで、Jリート型の投資信託で運用すれば、信託報酬によって投資家の手取りはさらに減ってしまいます。

Jリート型投資信託も株式同様、インデックス型とアクティブ型の投資信託があります。アクティブ型は人手がかかりますので、信託報酬がインデックス型よりも当然高くなります。まあ、それはいたしかたないでしょう。

インデックス型の平均信託報酬は、0.5%、アクティブ型のそれは1.1%ほどです。

それにしても、Jリートの銘柄数はわずか60銘柄ちょっと。アクティブ運用っていってもたかが知れているのではないでしょうか。

株のように数千銘柄から選別投資をするのならともかく、たかだか60銘柄。ほとんど選択の余地はないでしょう。ましてや、ビジネスモデルはほとんど同じで独自性を出す余地はほとんどありません。

それなのに年1.1%の信託報酬って・・・。

3.4%-1.1%で2.3%にしかなりません。株の配当利回りにも負けそうな低さです。そこからさらに、2割税金で持っていかれたら、1.8%ほどしか残りません。

買付時に1.8%以上の手数料を払っているならば、値上がりしない限り、当初の1年は実質赤字となってしまいます。

Jリート型ファンドの実例

とあるJリート型ファンドを見てみると、基準価額5,500円ほどで、毎月出している分配金が直近で50円。その前は75円もの分配金を出していました。50円に下げても年換算の分配金利回りは10%以上になります。

10%-2.3%=7.7%はいったいどこから出しているのかって話です。

Jリート型投資信託に投資するならば信託報酬に注目しなければなりません。間違っても目先の分配金に目くらましを食らわないようにいたしましょう。

Jリートに投資するなら、ファンド・オブ・ファンズではなく、生のJリートに投資したほうが資金効率が高くなるであろうことはいうまでもありません。

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