擬似バフェット指標(2019年11月末)アメリカ株が割高水準に

すっかり冬めいてきて今年もあますところあと1か月となりました。急に寒くなり体調を壊す人も多いようです。
悲願の憲法改正を見ることなく中曽根元首相も亡くなってしまいました。しかし、101歳ですから天寿を全うしたといえるでしょう。
さて、11月も終わりましたので、株価水準の居所を確認しておきます。(擬似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)
擬似バフェット指標(2019年11月末現在)
2019年11月末の状況です。

現在の状況
米中貿易戦争が一服するのではないかとの見方もあり、アメリカ株は史上最高値圏を強気に推移しています。
VIX指数(恐怖指数)も低水準で推移し、買い安心感が広がっています。これが不気味といえば不気味なのですが。
アメリカ景気がまだまだ堅調で株価も最高値近辺であることから、日経平均もそれに引きずられる形で堅調を維持しています。
しかし、アメリカ株の水準もかなり割高になってきたようです。
過去のPER水準から現在の居所を探る
アメリカ株の予想PERは18倍近くに上昇し、ここ10年の最大値に近づきつつあります。
過去100年以上の傾向を見ますと
・20倍以上 → 割高ゾーン
・25倍以上 → 危険ゾーン
・30倍以上 → バブルゾーン
・25倍以上 → 危険ゾーン
・30倍以上 → バブルゾーン
といった印象です。
今後、PERが20倍を超えていくことがあれば、いよいよ来たるべき危機に備えた投資スタンスが必要になってくるでしょう。
なにしろ日本株はほぼアメリカ株に連動していますから、アメリカが風邪をひけば、日本はインフルエンザになるといった感じです。
そして、個人的な見解ですが、日経平均株価は依然として割高水準にあると見ます。
問題は再来年か
来年2020年は大統領選もあり、株価もそれなりの水準を維持する可能性が高いと見ますが、問題は2021年です。
トランプ大統領再選はほぼ間違いないと思いますが、それでもアメリカ株が下落に転じる可能性は高いし、日本も消費増税の影響が本格化し(すでに悪い数値が出始めていますが・・・)、企業業績にも本格的な影響を与え始めそうです。
まさかトランプ大統領敗北なんてことになったら・・・。無いとは思いますが。
安倍首相の任期も切れますし(安倍4選はさすがに無いと見ます)、次の総理に目ぼしい人材も見当たりません。
ますます緊縮財政政策が加速しそうですし、財務省へ抵抗する政治家の力も弱まるでしょう。株価にとっては明らかにマイナス材料です。
手前勝手に「2021年危機」とでも呼んでおきましょう。嵐の前の静けさ、嵐の前の熱狂という様相を呈してきました。
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