2019年12月11日、日経新聞「大機小機」のMMT批判の経済音痴

オフィス



日経新聞のマーケット欄の左上に「大機小機」なるコラムがあります。

ペンネームで書かれているので、いったい誰が書き手なのかはわかりません。



的はずれもいいところの大機正気?


それにしても2019年12月11日付の「大機小機」に掲載された『MMT理論の矛盾』の矛盾にはまったくあきれ果て、書き手の経済音痴ぶりをさらけ出すとともに、そんなコラムを掲載する日経新聞の良識というか見識にも首を180度ひねらざるを得ないのであります。

青字は抜粋です。

「黒田東彦日銀総裁の異次元緩和が始まって7年。株価の高騰はあっても物価や消費、経済成長など実体経済への効果は見えてこない。」

これはまあ正しいでしょう。株価が上がったのは事実ですし、インフレ目標が達成できず、経済成長も超低空飛行です。

無制限の財政ファイナンス?そんなこと誰も言ってない


「その結果、学会でも政策当局でも財政への関心が高まっている。金融がだめなら財政緩和というわけだ。中でも極論は、無制限の財政ファイナンスを主張する現代貨幣理論(MMT)だ。」

もともと7年前から3本の矢ということで財政政策への関心は高いものがありました。ここ最近ではありません。

ただ、どっかの国の実行力のない首相が財政政策を怠ったために、日銀によるリフレ政策のみに頼ることになってしまったのです。

だから、結果も中途半端。黒田総裁に謝れと言いたい。

それにしてもだいたい財政緩和ってなんだ?しかもMMTは無制限の財政ファイナンスなど主張していないし、財政ファイナンスの意味もわかっているかどうかさえ疑わしい。

日本が成功例だとは笑わせる


「さらに「成功例」として日本を挙げている。」

すべての文献を読んだわけではないので確証はありませんが、日本が成功例?

笑わせてくれます。成功してないからデフレ脱却ができていないというのに言っていることがもうめちゃくちゃ。

大衆を愚弄する上から目線


「日銀が強く否定するのには理由がある。国債やそれを原資に発行する日銀券が、背景に根拠となる資産を持っていないことを暴露する議論だからだ。」

だと。そんなこと、ほとんどの人は知ってます。暴露しなくても・・・。バカにするのもいい加減にしてもらいたい。

ありもしないインフレ恐怖の煽り


「MMT理論に従ってさらに貨幣や国債を増やせば、それらを物やサービスに換えようとしてもとてもできず、価値がないのが明白になる。貨幣は信用を失い、激しいインフレが起こる。」

出たー、デフレ脱却しようとしているのに、ありもしないインフレ恐怖症!

日本に商品、サービスを提供する生産力、労働力があれば激しいインフレなど起こりません。というか、激しいインフレって、年率何%なのかはっきりしてほしい。

「MMT論者はインフレが起きれば止めればよいと言う。だが裏付けのない虚構の国債や貨幣が一度信用を失えば回復は不可能だ。信用維持には国民がお金を使わずに握りしめている必要がある。」

ポカーン。そもそも使われない貨幣に価値あるの?

まあ、このように考えるから合成の誤謬が発生するのであり、財政政策で補うしかないってことではありますが・・・。

それにしても一度信用を失えばっていつになったら失われるのか教えてもらいたいもんです。

安全通貨としての円


世界に有事が起こるたび、安全通貨として円やスイスフランにお金が逃避してくるっていうのに・・・。

「このようにMMT理論の言う「いくらお金や国債を刷っても構わない」は、「いくらお金があっても需要に結びつかない」という性質と表裏一体だ。しかし、需要に結びつかないならそもそもお金を発行し続ける意味はない。」

もともと国債を発行して、財政政策で需要を創り出そうっていうのがMMTの考え方なのにこの人、まったくわかってないんじゃないの?

意味もなくお金を刷るのではなく、公共投資のためにお金を刷るってことも理解できないのでしょうか・・・。言葉狩りなんて思われるのも何なので、ご興味あるかたは日経新聞2019年12月11日版、19面をご覧ください。

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