IRによるカジノは実は日本人をカモにする

カジノ



IR(カジノを含む統合型リゾート)≒ カジノそのもの に関して、自民党、秋元衆議院議員が中国企業から現金200万円~300万円を不正に受け取ったという容疑で逮捕されました。

もっともご本人は容疑を否定しているようですが、火の無いところに煙はなんとかという言葉もありまして・・・。



そもそもIRって何?


IRというと投資家であれば、Investor Relationsのほうを連想してしまいますが、カジノのほうのIRはIntegrated Resortの略語です。カジノのほか、国際会議場やホテルなどを備えた一体的な統合施設のことをいいます。

2016年にカジノ解禁法、2018年にカジノ実施法が成立しました。そして日本国内に最大で3か所作られる予定となっています。

横浜市や大阪市などが誘致を目指しています。IR、日本語に訳せば統合型リゾートとなるのですが、それはほとんどきれいごと・・・。

目玉となるのはやはりカジノなのです。なにしろ大きなお金が動きますから。

日本への参入を狙っているのは・・・


世界の巨大覇権国、アメリカと中国が日本市場への参入を狙っています。今回、賄賂を贈ったとされる中国企業は2017年7月に日本法人を設立しています。

中国企業はマカオで既にカジノ経営のノウハウを持っており、そのノウハウを日本に持ち込んで、荒稼ぎしたいということだろうと思います。

また、当然アメリカ、ラスベガスのカジノ業者も日本への参入を虎視眈々と狙っています。

カジノでお金を吸い上げるカモは誰か?


さて、日本でカジノを開いて、いったい誰に賭けてもらうのでしょうか。

建前では外国人を誘致して、さらなるインバウンド消費を獲得するというのが政府の狙いということにはなっています。

しかしアメリカ、ラスベガスの企業は、カジノを電車で行ける場所にすることを求め、さらに日本人からも入場料を取らないよう求めているといいます。

顧客(カモ)は明らかに日本人なのです。

日本人のギャンブル好きは世界でもトップクラスなのです。パチンコ屋さんが駅前に跋扈している姿を見ても、それは明らかなのです。

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(出所:社会実情データ図録)

そして、なんとカジノ内にお金を貸す場所を作ることまで求めているというから驚きです。

熱くさせ、借金までして賭けさせて、すってんてんにさせられる人も出てくるでしょう。そして、どこかの国の製紙会社の社長のようになってしまうのです。

シンガポールに学ぶ


シンガポールにもカジノがありますが、シンガポール国民がカジノを利用するときは1万円程度の入場料が必要です。

自国民を賭博中毒にさせないようにしているのです。日本でも同じような策をとらないと結局カモにさせられるのは日本人で、その金は海外に流れていってしまうのです。

インバウンド消費どころじゃありません。アウトバウンド浪費です。

日本人の懐から金を収奪し、中国企業やアメリカ企業が吸い上げるというビジネスモデルなのです。そこをよく理解しておかないと本当にカモねぎになってしまうのです。

そして、これがアベノミクスの成長戦略の一つというのですから虚しくなってしまうのです。

容疑者へ金を流した目的は・・・


さて、今回逮捕された自民党議員、昨年10月まで内閣府副大臣であり、まさにIRを担当していたというのです。

お金が流れる目的は既にご想像のとおり。中国企業へ便宜供与を図ってくれということにほかなりません。

世界のカジノ事情


世界のカジノ市場の総売上高は推計で約20兆円にものぼります。

そして、世界のトップランク20に入るカジノに占める都市の上位は以下のとおりです。

1位:マカオ(7施設)
2位:ラスベガス(5施設)
3位:アトランティックシティ(4施設)

巨大施設はマカオとラスベガスだけで過半を占めており、米中貿易戦争ならぬ米中カジノ戦争の様相を呈しています。

日本がこの戦争に巻き込まれる必要はないと思うのですが・・・。

さまざまな賭博のテラ銭(参考)


世の中には合法、違法を問わず、さまざまな賭博があります。どの賭博でもそうですが、場を提供する胴元(親)が勝つように出来ています。

しかし、その比率は賭博によりかなりの差があります。以下はいろいろな賭博のテラ銭の比率を表しています。

20191226tobaku.jpg
(出所:社会実情データ図録)

公営ギャンブルほど子の取り分が少なく、ある種悪質です。儲かるからこそ公営にしておきたいのでしょう。

宝くじなんぞはぼったくりもいいところ。平均すれば買った時点で、3,000円が1,380円に減っているのです。換言すれば、1,380円と3,000円をウキウキしながら交換しているのです。そして、1等が当たるのは雷に打たれて死ぬ確率と同程度っていうんですからどれだけ少ないかわかろうというものです。

それにしてもカジノ誘致、どうも日本には馴染まないような気がしてならないのですが・・・。

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