「洗国」という名の中国の属国化政策

ある国を属国化(実質植民地化)する際、必ずしも軍事力が使われるとは限りません。
「洗国」という民族浄化
数十万人規模で大量の人々を送り込み、そこに住まわせ、徐々に、しかし確実に現地に浸透して同化し、影響力と発言力を増し、やがて現地の人を駆逐してしまうのです。
これは何も第二次世界大戦前に行われたことではありません。現在進行形で実行されており、しかもその脅威は日本でも少しずつ、しかし着実に増しているのです。
そして、その脅威は言わずもがな、中国です。
このような手法で他国を乗っ取ってしまうことを「洗国」と呼ぶようです。
労働者として、他国に移住してそこに住み着き、現地と同化していき、やがて中国から官僚が送り込まれ、やがて中国の実質支配下に置くのです。
以下は在留外国人の推移です。

(社会実情データ図録)
中国は1990年頃からほぼ一貫して増加傾向にあります。そして、最近目立つのがベトナムです。
いずれも社会主義国家であるのが共通点ですが、因果関係は不明です。
チベットやウイグルの現状
現にチベットやウイグルではこの洗国が行われているのです。
人口に任せて、大量の人民を移住させるとともに、チベットやウイグルの人々はそこいら中に散らばらせ、やがて移住した人が現地の女性と結婚して、子どもを作り、民族がばらばらに分断されていくのです。
そして、中国の支配下に置かれてしまうのです。言うことを聞かない人は再教育という名目で収容所送り。ある日、忽然と姿が消えてしまうのです。そして家族が行方不明になっている人が数知れぬほど多いのです。そして、収容所内で死んだなどという噂が家族のもとに漏れ伝わってくるのです。どうして死んだのかは闇の中なのです。
また、この収容所では人格否定のようなことが行われているようです。ウイグル人は宗教上、豚肉を食べてはいけないのに、わざと豚肉を食べさせたりするというのです。
国際的批判の中で、中国はチベットやウイグルの洗国にほぼ成功してしまいました。
民族自体が洗国により消滅させられるのです。このような行為は「エスニック・クレンジング(民族浄化)」ともいい、国連のジェノサイド条約(※)で禁止されていますが、お構いなしのように行われています。
(※)ジェノサイド条約(集団殺害罪の防止および処罰に関する条約)
ジェノサイドとは国民的、人種的、民族的、宗教的な集団の全部または一部を破壊する意図をもって行われる行為をいう。ジェノサイド条約はジェノサイドを国際法上の犯罪とし、防止と処罰を定めるための条約である。中国も批准国の一つ。
ジェノサイドとは国民的、人種的、民族的、宗教的な集団の全部または一部を破壊する意図をもって行われる行為をいう。ジェノサイド条約はジェノサイドを国際法上の犯罪とし、防止と処罰を定めるための条約である。中国も批准国の一つ。
なぜか日本は条約に加盟していません。こちらについては追って調べてみたいと思います。
果てしない欲望の先
そして、中国の次なるターゲットは台湾など、そして驚くことに沖縄もその一つなのです。
2017年10月には、北海道を中心に日本の国土の2%は既に中国資本に買われてしまったという報道がなされています。北海道の広大な土地を買占め、食料を生産して増えすぎた中国の人民を住まわせようとしているようです。
北海道と沖縄。北と南から挟み撃ちにして日本を侵食しようということなのでしょうか。
下図は中国が2050年に目指しているといわれている戦略図を簡単に模したものです。本当に恐ろしい限りなのです。

それにしても、そのような国のトップを国賓で招こうという日本政府はまったく何を考えているのか説明責任を果たしてもらいたいものです。
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