持たざるリスク、押し目待ちに押し目なし。しかしその先は・・・

取引所



アメリカNYダウは3万ドルをもうかがう勢いです。日経平均も連れ高で24,000円台突入。大統領選を控えた今年前半に3万ドルの大台に乗る可能性は大いにあると思います。

しかし、このまま楽観ムードに乗っかっていってよいのかはいささか怪しいと思わざるを得ません。



株価の現状


トランプ大統領就任後、アメリカ株の上昇角度が上がっています。

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アメリカ株に引っ張られて日本株も総じて堅調を維持しています。

海外のヘッジファンドや年金基金、国内の保険会社など、巨大投資家は概ね強気で株式を持たざるリスクを意識しているようです。この波に乗れず取り残されたくないというわけなのです。

そして、押し目待ちに押し目無し。少し下がればすぐに買いが入ってくるため、下落しにくく、上げ基調を堅持しています。

最近の株価の動き、いくつか注目しておく点がありますので、記しておきたいと思います。

ディフェンシブ株から景気敏感株へ


米中貿易戦争による中国経済への打撃が中国の設備投資を減少させました。そして、その煽りを日本の機械産業が受けています。以下はロボット産業の世界的な雄、ファナック(6954)の株価推移です。

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2018年初頭に天井を付け右肩下がりであったのが、2019年初頭に底打ち。その後、緩やかではありますがじりじりと値を上げています。

そして、内閣府の調査によれば2019年10月あたりから機械受注はわずかながら好転してきています。やはり株価は先を読む。そう感じざるを得ません。

ここ最近の動きとして、資金が景気後退に強いディフェンシブ株から機械、ロボットなどの景気敏感株に流れつつあります。

これが、

今後の景気拡大を織り込んでいるのか?
米中貿易戦争の手打ちを先読みしているのか?
それとも単なるリバウンドなのか?

は今のところはっきりしませんが、個人的には単なるリバウンドの可能性が高いと見ております。

株高、その主な原動力は世界的低金利


日本の上場企業の2020年3月期の業績は若干の増益と予想します。

一時期、106円程度の円高が進みましたが、ここ最近は109円程度に戻ってきました。為替レートが110円前後であれば増益基調を維持できるはずです。

しかし、株価を大きく上げるほどの増益ではありません。ほんのわずかです。それでも株価が堅調なのは、今の相場が業績好転による業績相場ではなく、世界的な金融緩和がもたらしている金利低下による金融相場だからだと考えられます。

しかし今後、株の買い余力は低下する


JPモルガンの見方によれば世界的に投資家の買い余力が少なくなっているとのことです。ヘッジファンド、年金基金、保険会社などすべての投資家が同じ状況に陥っているようです。

それはそうでしょう。もはや、かなりの資金を投入してしまったために投資余力は減少しており、最終的に残された投資行動は「売り」のみとなります。

きっかけさえあれば、ショック安、狼狽売りが出てくることは容易に想像できます。それは歴史が繰り返してきたことでもあります。

やはり、ブリッシュ・コンセンサスの考え方を忘れてはならないと思うのでした。

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