NISA延長案の具体的内容が少しずつ明らかに

2020年の税制改革大綱で示されたNISAの延長案。
その案の具体的な内容が少しずつではありますが明らかになってきました。
税制改革大綱とは
与党が税制調査会を中心に翌年度以降にどのように税制を変えるべきかを話し合い、まとめたものをいいます。
税制調査会が各省庁や業界団体の要望を踏まえて議論し、12月に決定します。政府はこの大綱をもとに税制改正法案をつくり、翌年1月召集の通常国会に提出することになります。
NISAの延長案の具体的内容
すでに明らかになっているのは、以下のとおりです。
(関連記事)
NISAの延長案が複雑怪奇で意味不明。利用不促進か、妥協の産物か
さて、今回追加で明らかになったことは、以下の点です。
・2階部分は従来どおり、上場株式などにも投資できる
・投資経験者は1階の積立投資をしなくても2階部分で株式などに投資できるという例外を設ける
・1階部分は「つみたてNISA」と同じ商品を対象とする
・2階部分はリスクが高すぎる商品を除外する
・2階建てになる新NISAとつみたてNISAは選択制となる
・投資経験者は1階の積立投資をしなくても2階部分で株式などに投資できるという例外を設ける
・1階部分は「つみたてNISA」と同じ商品を対象とする
・2階部分はリスクが高すぎる商品を除外する
・2階建てになる新NISAとつみたてNISAは選択制となる
依然として不明な部分
より具体的にその内容が明らかになってきましたが、いまだよくわからない点が2点あります。
1.投資経験者の定義
投資経験者は2階部分だけでの投資もできるということなのですが、いったい投資経験者の定義はどうなるのでしょうか?
そもそも70歳や80歳の高齢の方が積立てをすることに意味を見出せません。
投資経験は投資年数なのか、それとも投資した商品の種類などによっても左右されるのか、自己申告なのか、それとも何か客観的な資料が必要となるのか、など謎がいっぱい湧いてきます。
投資経験者は2階部分だけでの投資もできるということなのですが、いったい投資経験者の定義はどうなるのでしょうか?
そもそも70歳や80歳の高齢の方が積立てをすることに意味を見出せません。
投資経験は投資年数なのか、それとも投資した商品の種類などによっても左右されるのか、自己申告なのか、それとも何か客観的な資料が必要となるのか、など謎がいっぱい湧いてきます。
2.2階で除外される商品
2階部分もリスクが高すぎる商品は除外するといいますが、リスクが高すぎる商品とはいったいどんな商品なのか不明です。
株式は投資可能のようですが、株式以上にリスクが高いものとはいったい?
同じ株式でも新興市場はダメとか?よくわかりません。
2階部分もリスクが高すぎる商品は除外するといいますが、リスクが高すぎる商品とはいったいどんな商品なのか不明です。
株式は投資可能のようですが、株式以上にリスクが高いものとはいったい?
同じ株式でも新興市場はダメとか?よくわかりません。
個人的見解
いずれにせよ、新制度が始まるのは2024年からとまだだいぶ先の話なのでどうでもいいっていえばいいのですが・・・。そもそも生きてるかどうかも定かではありませんし。
それにしても複雑な仕組みを考えてくれたなあというのが個人的感想です。
NISAはすでに1,200万口座弱、つみたてNISAを合わせれば1,300万口座超と日本人の10人に一人は開設していることになります。ここまで普及したNISA、現行制度のまま延長(できれば恒久化)してくれれば十分だと思うのですが・・・。
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