月初株高は本当なのか(積立投資の増加の影響)

取引所



2018年2月下旬の日経新聞によればNISAやiDeCoによる積み立て投資が全体で150万口座を突破し急拡大しているそうです。

積み立て投資増加の影響

ここ最近、月初に株が高くなることが多いようですが、積み立て投資で買付日を毎月月初に設定している人が多く、それが月初株高の原動力となっているようです。

これは本当なのでしょうか?そこで、ここ1年の日経平均株価の月初終値を調べてみました。

2018/2 △ 388
2018/1 △ 741
2017/12 △ 94
2017/11 △ 408
2017/10 △ 45
2017/9 △ 45
2017/8 △ 61
2017/7 △ 22
2017/6 △ 209
2017/5 △ 114
2017/4 △ 74
2017/3 △ 275

結果は本当でした。なんと12回とも上昇しています。

月初株高継続中

新聞をよく読んだら、これは2016年7月から続いているとのことです。

月末にノーロードの日経225のブル投信でも買って、月初に売ればわずかとはいえ利益を挙げられる可能性が高いということになります。

これも世に知れ渡れば月末に買う人が多くなって、このアノマリーもいつか崩れることになるでしょう。株の世界には「知ったらお終い」といった格言があったように記憶しています。

しかし、今後、長期的に見れば積み立て投資をする投資家は間違いなく多くなっていくはずです。なにしろ老後不安は増すばかり・・・。

多くの投資家がこのアノマリーを忘れてしまえば、静かに長く復活することになるかもしれません。月末に買って、月初に売る。これを機械的に繰り返せば、勝つ可能性が高くなるかもしれません。


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